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決して××に近づいてはいけない。
あの娘がついて来てしまうから――。
フリーライターの大塚文乃は注目の画家、荒木一夫のルポを書くため、個展を訪ねた。
ダムに沈んだ荒木の故郷、小楷町を再現した絵の前に立ったとき、いるはずのない少女が絵の中に現れ、文乃は気を失ってしまう。
後日、小楷町の歴史を調べるうちに、「ツキノネ」と呼ばれる土着宗教の神の存在を知るが、その名はある老夫婦の惨殺現場で発見された少女と同じものだった…………。
【『ツキノネ』改題作品】
著者情報
乾緑郎[イヌイロクロウ]
1971年、東京都生まれ。鍼灸師の傍ら、小劇場を中心に舞台俳優、演出家、劇作家として活動。2010年、『忍び外伝』で第二回朝日時代小説大賞を受賞、同年十月、『完全なる首長竜の日』で第九回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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