あわいに開かれて

小野正嗣

毎日新聞出版

発売:2023/12/06

発行形態:書籍

ファイル:EPUBリフロー形式/2.7MB

ポイント:22pt

商品詳細
――記憶よ、きみはよく道の半ばで姿をくらますが、
ときに思いも寄らぬものを連れてくる。

現実と虚構のはざまに産み落とされた、詩情あふれる傑作掌編小説集
記憶の奥底を覗き込む、やわらかくて危うい――至高の41篇


日の出/黒い羽根のある沈黙/壁と壁/雪の上に/つぼみ/襞/隙間/雲か煙か/雲の狩人/光の環/風の運ぶもの/泥に泥に泥に泥に/防災行政無線/夜空に吸い込まれる/月明かりの下で/寂しげな瞳/発芽/緑に染まる/闇の奥から/風と光と海と/苔の記憶/箱に収められたもの/窓を覗く/沼のほとりで/境界線の上で/郷愁?/粉雪の舞う夜に詩人と/空き家の前で/夜の底の花/おぼろげなもの/花を咲かせる/茶色い毛並み/波紋の描くもの/暗い部屋のなかで/誰のもの?/お手紙をいただいて/黄金の光に包まれて/クリスマスのひみつ/森の人々/逃げなさい/さようなら
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著者情報
小野正嗣[オノマサツグ]
1970年、大分県生まれ。東京大学教養学部卒業。同大学院総合文化研究科を経て、パリ第八大学で博士号取得。早稲田大学文化構想学部教授。2001年、「水の埋もれる墓」で朝日新人文学賞受賞。2002年、「にぎやかな湾に背負われた船」で三島由紀夫賞受賞。2015年、「九年前の祈り」で芥川龍之介賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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