商品詳細終わりのない長い旅は、このときからはじまったのだ――。
カナダ、アラスカ、グリーンランド、ノルウェーなど北極圏とその周辺地域「極北」。
なかでも世界を駆け抜ける写真家・石川直樹にとって、20歳のときに登頂したアラスカの象徴・北米大陸最高峰のデナリ山は、すべての旅の〈原点〉だった。
極寒の地に生きる人々の暮らし、厳しくも美しい自然への畏怖。
人間の野生を呼び覚ます圧倒的な世界との出会いを瑞々しい文章で綴る。
開高健ノンフィクション賞受賞『最後の冒険家』以来、初の長編エッセイ、待望の文庫化!
デナリ
アンカレジ
フェアバンクス
タルキートナ シトカ
ノーム シシュマレフ コッツビュー
ヌーク
カンゲルルススアーク イルリサット
ノルウェー北極圏
スヴァルバール諸島
イヌビック タクトヤクタック
二度目のデナリ
極北へ、ふたたび
解説 渡邊十絲子
著者情報石川直樹[イシカワナオキ]
1977年東京生まれ。写真家。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら作品を発表し続けている。2008年『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)による日本写真協会賞新人賞、講談社出版文化賞。2011年『CORONA』(青土社)により土門拳賞を受賞。2020年『EVEREST』(CCCメディアハウス)、『まれびと』(小学館)により日本写真協会賞作家賞を受賞した。書著に、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)