商品詳細戦後レジームそのものである「日米地位協定と主権なき日本」と、「沖縄・米軍基地問題」、そして憲法9条の関係について徹底的に検証。小林よしのり、井上達夫、山尾志桜里、枝野幸男、伊勢崎賢治ら豪華論客が、「旧態依然の護憲派」と、「甘えと願望にまみれたネトウヨ・安倍改憲賛成派」を、ともに「対米依存」として一刀両断に斬り捨てる。さらに山元一慶応大教授、井上武史九州大准教授という最高の憲法学者を招き、安倍改憲案と山尾志桜里議員の「立憲的改憲」について徹底解説。一向に「戦後レジームから脱却」する気配のない安倍改憲では、自衛隊は戦力ではないという「9条2項の欺瞞」が温存されるだけでなく、米軍防護の名目で、自衛隊の「アメリカの尖兵化」が進み得る。自衛隊が「米軍の下請け」化する最悪の未来を回避し、地位協定の改定と沖縄問題の恒久的解決を可能にするために出来ること。つまり山尾志桜里の「立憲的改憲論」のみが、属国から脱却する唯一の方法論。小林よしのり主宰「ゴー宣道場」で行われた憲法議論の模様を収録した『ゴー宣〈憲法〉道場I 白帯』の続編としてよりパワーアップした議論に加え、道場参加者の「声」も収録。ライブ感たっぷりに最もわかりやすい〈憲法〉講義をお届けする。本書を読んでもまだ、護憲派・ネトウヨでいられますか?(本書『黒帯編』単体でお読みいただいても問題ありません)
著者情報小林よしのり[コバヤシヨシノリ]
1953年、福岡生まれ。漫画家。大学在学中にデビューして以来、人気漫画家として『おぼっちゃまくん』等のヒット作を世に送る。1992年の『ゴーマニズム宣言』以降、保守論客としてその言動が注目を集める存在に。2010年より「身を修め、現場で戦う覚悟を作る公論の場」として「ゴー宣道場」を開催。2018年4月から「週刊SPA!」誌上に『ゴーマニズム宣言』の連載を再開
井上達夫[イノウエタツオ]
1954年、大阪生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科教授。サンリー学芸賞、和辻哲郎文化賞を受賞、日本を代表する法哲学者
山尾志桜里[ヤマオシオリ]
1974年、宮城生まれ。東京大学法学部卒。司法試験合格後、2004年より検察官として任官。その後2009年に当時民主党から衆院選に出馬、初当選。無所属を経て、現在は立憲民主党所属、三期目を務める
枝野幸男[エダノユキオ]
1964年、栃木生まれ。東北大学法学部を卒業後、司法試験に合格。1993年に日本新党から出馬し初当選。その後新党さきがけを経て96年に民主党に入党。政調会長、幹事長等を歴任した後、鳩山内閣の行政刷新担当大臣として初入閣。菅内閣では官房長官を務め、東日本大震災・福島第一原子力発電所事故の対応にあたった。2017年、民進党が希望の党に合流し事実上解党した後、自ら代表となって立憲民主党を結党
伊勢〓賢治[イセザキケンジ]
1957年、東京生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。卒業後に留学したインドの住民運動に関わり国外退去処分を受ける。以後、国際NGOに所属し、アフリカの開発援助等に奔走。2000年より東ティモール暫定行政府の県知事を務めたほか、2001年よりシエラレオネで国連派遣団の武装解除部長、2003年から外務省の依頼でアフガニスタン軍閥の武装解除を担うなど、国際交渉・国際法・安全保障に通じる『紛争解決人』として脚光を浴びる
山元一[ヤマモトハジメ]
1961年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。東大では比較憲法学の権威、樋口陽一に師事する。2008年より慶應義塾大学法務研究科教授。日本国憲法のほか、フランス憲法、グローバル法を専門とし、近年ではパリ政治学院(フランス)その他フランスの大学の招聘教授として毎年授業を行っている
井上武史[イノウエタケシ]
1977年、大阪生まれ。京都大学法学部卒。京都大学大学院法学研究科修了。博士(法学)。京都大学助教、岡山大学大学院准教授を経て、九州大学大学院法学研究院准教授。日本国憲法のほか、非営利団体法、憲法裁判所論、立憲主義論を専門とし、2016年には衆議院法制局の委託により、フランスの憲法改正実務について現地調査を行った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)