商品詳細「抗がん剤は効かない」「がんは放置が一番」……こう主張する近藤誠氏の著書が、がん患者やその家族、また一般の人たちを惑わせています。それらを信じて、きちんと治療すれば治るはずだったがんの患者が、実際に命を落とすケースも出ています。本書は、がん患者はもちろん、これから罹患する可能性のある全ての人に、より正しい道を選んでもらうべく、近藤氏の主張のそれぞれを検証し、科学的に反論しています。がんは手ごわい病です。部位によって、個人によっても、辿る経過がまるで違います。とはいえ、長い月日をかけ、医師や研究者たちが病と格闘し、治療法も除々に広がっています。ネットをはじめ、さまざまな情報が世にあふれていますが、信じるべきは何なのか。がんになっても、より自分らしい人生を全うするためにはどうすればいいか。本書に、その答えがあります。
著者情報勝俣範之[カツマタノリユキ]
1963年、山梨県生まれ。88年、富山医科薬科大学卒業。92年より、国立がんセンター中央病院内科レジデント。その後、同センター専門修練医、第一領域外来部乳腺科医員を経て2003年、同薬物療法部薬物療法室医長。04年、ハーバード大学公衆衛生院留学。10年、国立がん研究センター中央病院乳腺科・腫瘍内科外来医長、11年より日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授。専門は、内科腫瘍学会全般、抗がん剤の支持療法、臨床試験、EBM、がん患者とのコミュニケーション、がんサバイバー支援など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)