商品詳細水俣病を告発した医師の魂の軌跡。
いっかんして患者の側に立ち、企業と国を相手に闘い続けた少数派の先駆性を、
いま原発災害の時代にこそ見つめ直したい。
第1章 水俣病は病という名の殺人だ―水俣病との闘い、その序章(それは動物の異変から始まった イプセンの戯曲『民衆の敵』に医師のあるべき姿を重ねて ほか)
第2章 おいたちの記―原田正純はこうして原田正純になった(めげない少数派 社会の子 ほか)
第3章 患者の側に立つ「中立」―弱き者に寄り添って五十年(深い笑顔の人 出会うべくして出会った師 ほか)
第4章 権威・権力との闘い―歴史を動かすのは多数派ではない(「水俣病の権威」と紹介されるのが大嫌い 戦いに「笑い」は不可欠 ほか)
第5章 まだ水俣病は終わっていない―負の遺産を後世へ、世界へ伝える(「四捨五入の思想」に徹底抗戦 埋もれた患者はまだまだいる ほか)
著者情報佐高信[サタカマコト]
1945年生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。高校教師、経済雑誌編集長を経て、現在、評論家として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)