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当協会では、原子力関係施設への免震構造のより迅速な実機適用の促進を目的として「原子力関係施設免震構造委員会」を設置し、2011 年度から活動を開始した。2014年までの活動を取り纏め、「原子力関係施設免震構造委員会活動報告書」を2015 年5 月に発刊している。ここでは、「免震構造の高性能化に向けた開発ロードマップ(案)」などが示されている。その後、下記の4テーマを重点テーマとして検討を行ってきた。
①フレーム構造の設計手法および終局挙動
②流体系ダンパーの性能向上および大容量化
③非破壊検査法
④別置き試験体および実機経年データの収集
今回、開発ロードマップの更新に加え、上記の重点課題4 テーマに対する検討結果などを中心として、「原子力関係施設免震構造委員会活動報告書2021」を取り纏めた。今後、本報告書が原子力関係施設への免震構造のより迅速な実機適用に資することはもとより、次世代原子炉と期待されている小型モジュール炉への適用も見据えた、より幅広い免震技術の活用を実現するための一助になること期待する。