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日本海海戦から大和特攻まで
エリートたちの栄光と限界
国民の憧れであった巨大エリート組織・日本海軍の実像を長く未公表だった新証言から読み解いた新たな海軍史。連合艦隊、軍令部、海軍省の不和。大艦巨砲主義か航空主兵か、艦隊派と条約派の対立、海軍人事を握る皇族元帥の存在――語られぬ“サイレント・ネイビー”の内幕。陸軍の圧力に屈し、心ならずも開戦に踏み切った悲劇の海軍という「神話」はいつ生まれたのか。ミッドウェー、マリアナ、レイテ沖海戦での提督たちの決断の誤りはなぜ起きたのかを昭和史研究の泰斗が縦横に語り尽くした白熱の対談。
まえがき 昭和史のなかの日本海軍 保阪正康
序章 『小柳資料』で変わった海軍史
第一章 栄光の日本海海戦から昭和の海軍へ
第二章 艦隊派VS.条約派
第三章 真珠湾への航跡
第四章 緒戦の勝利から「転進」へ
第五章 終わりのはじまりから連合艦隊の最後
終章 提督たちの実像
あとがき サラバ「海軍善玉」論 半藤一利