商品詳細
「兵とは詭道なり」(『孫子』)――。すべての戦争は巧妙な欺瞞作戦で勝敗が決する。それは、現代のハイテク戦争においても変わらない。スパイ、暗号解読、偽装工作、謀略放送……。本書は、第二次大戦以降、ベトナム戦争、湾岸戦争、さらにクリントン政権下の過酷な情報戦争まで、水面下で繰り広げられた戦略、戦術の秘話を豊富な資料に基づき明かす。「シンガポール陥落を決した奇襲作戦」「英国軍お得意の二重スパイ」「味方をも欺いたヒトラー」「CIAとKGBの攻防」「同盟国のイスラエルから脅迫されたクリントン」……。戦争において卑怯ということはない。個人の問題はともかく、国家間の関係においては騙す側よりも騙される側が悪いという現実がある。生きるか死ぬかという危急存亡の場面においては、人知の限りを尽くした虚々実々の対応が求められるのだ。日米英独露、二十世紀の覇権地図を塗り変えた秘密のファイルをひもとく。
著者情報
吉田一彦[ヨシダカズヒコ]
1936年神戸市生まれ。神戸市外国語大学卒業。大阪大学大学院修了。神戸大学国際文化学部教授を経て同大学名誉教授。現在、北星学園大学文学部教授。ミシガン州立大学、オレゴン大学留学。専攻は情報論。特に第二次世界大戦を含めてそれ以降の情報戦略に関心が深い