商品詳細
特殊清掃・孤独死・引き取りを拒否される遺骨……葬儀・お墓の現場から明らかになる、現代日本社会の「もうひとつの真実」とは? 「葬儀なんてめんどくさい」「お金がかかるからやりたくない」「ひとりだから関係ない」そんな現代人でも、最低限知っておくべき、お墓・葬儀の最新事情!! 特殊清掃、IT&宇宙葬、散骨、改葬、ゆうパック遺骨引き取りサービスなど葬送をめぐる環境は、平成のあいだに、私たちがしらないところで、いつのまにか激変していた。日本人のほとんどが核家族や単身世帯となったら、お葬式はどうなるのか? 増え続ける無縁墓、孤独死、引き取り拒否される遺骨の姿は、現代の私たちが、いかに孤独な生き方を強いられているかのあらわれとも言える。かつてのお葬式は、地域コミュニティ、もしくは会社がやってくれるものだった。いまではすべてが自己責任。そうなると、少しでもお金がかからないことが求められる。その結果、人間の命の尊厳まで、デフレ化してしまった。生と死を見つめる防大卒記者と、世界45カ国の墓地を旅した「お墓博士」による異色づくめの「終活2.0」ガイドブック!
著者情報
瀧野隆浩[タキノタカヒロ]
1960年、長崎県佐世保市生まれ。毎日新聞社会部編集委員。防衛大学校卒業後、毎日新聞社に入社、社会部記者として宮崎勤事件等を担当。「サンデー毎日」編集次長、本紙夕刊編集次長、前橋支局長などを経て現職。防衛大出身記者として自衛隊および自衛隊員を様々な角度から取材するほか、現代社会における家族の病理や高齢者問題を扱う。近年は「身じまい」のタイトルで毎日新聞のコラムを担当。「生と死の境界領域」の取材を続けている
長江曜子[ナガエヨウコ]
1953年茨城県生まれ。聖徳大学児童学科教授(学術博士)、SOA校長(株)加藤組・石匠あづま家代表取締役社長。日本葬送文化学会前会長。明治大学大学院文学研究科日本文学専攻コース博士課程および共立女子大学大学院家政学研究科博士課程修了。家業の石材店を経営するかたわら、世界45カ国を回りお墓の比較研究を行う。アメリカのお墓大学を卒業し、日本初のお墓プランナー兼葬送アドバイザーとして活躍。日本における墓地と葬送研究の第一人者として、日本葬送文化学会会長を長く務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)