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日本海軍航空部隊のエース、坂井三郎の自伝の翻訳版は百万部を超えている。彼の大和魂は、国境や時代を越えて人を感動させるのだ。三〇機前後の撃墜数もさることながら、列機を全て守り切った技術、航法距離計を自分で作った創意工夫、戦場で部下を鍛える余裕、瀕死の状態でも巡洋艦に助けを求めなかった犠牲精神、徹底的な自己管理……。そして零戦は、一時期世界のトップの性能を誇った名機である。アメリカ、イギリスで編纂された辞書にも「ZERO」は登場する。しかし零戦の最大の長所である長大な航続力が、逆に戦力の弱体化を招くなど、悲しい運命に彩られた戦闘機でもあった。本書は坂井三郎の戦歴、凄さ、「怒りと怨念」と、零戦の戦歴、開発者の横顔などを、ベストセラー『日本軍の小失敗の研究』の著者が語る。あの戦争を考える上で必読の一冊。
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