内容説明
高校一年生の高嶺礼菜は、高嶺の花のたかねちゃんと呼ばれるほどの美人。しかし空手と勉強に明け暮れていた過去のせいか、紛れ込んだ一軍グループに馴染めないでいる。
夏休み明けのある日、クラスでもことさらに目立たなかった平凡女子、平樹凡が「家庭科で作ったカップケーキをもらうのが怖い」と騒ぎ出す。好意を持たれる=告白されるのが怖いということらしい。
嘘の告白をしてからかおうとする一軍リーダーの珠理。だが呆気なくあしらわれたことに腹を立て、本当に平さんのことを好きなのはたかねだ、とこれまた嘘の内容でたかねは引きずり出されてしまう。結果、友だちとしてならと受け入れられる形に。
以降、体育祭のリレーや図書館での勉強、文化祭の演劇などで仲を深めていくたかねと平さん。誰よりも優しく、頑張り屋さんの平さんにたかねは心惹かれていくが、一方で、嘘の告白で仲良くなったことを悩み始める。
そんななか、二人の仲を妬んだ珠里が、礼菜の母親の過去を教室で暴露してしまう……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
25
紛れ込んだ一軍グループに馴染めない高校一年生の高嶺彩菜。夏休み明けのある日、好意を持たれるのが怖いというクラスの平凡女子・平樹凡と関わることになってゆくガールズ小説。凡に密かに好意を抱いていた一軍リーダーの珠理が冷たくあしらわれ、本当に好きなのは高嶺だと引きずり出されてしまい、始まった2人の友人関係。体育祭のリレーや図書館での勉強、文化祭の演劇など一緒に様々なことを経験して惹かれていって、嘘の告白が苦しくなる高嶺という構図でしたけど、彼女の窮地から改めて本音をぶつけ合った2人の結末はなかなか良かったです。2025/04/30
真白優樹
11
高校に入って急に垢抜けた為に所属した一軍グループに馴染めぬ少女が、クラスの目立たぬ少女と友だちになり始まる物語。―――偽りの先に、恋を知って。嘘から真へ変わりゆく。 彼女と彼女が出会って、何気ない日々を重ねる中で少しずつ恋をしていく。そんな経緯にそれぞれの思いと嘘と真実が交じり合い語られる物語であり、時に鮮烈な思いが交錯するが故に面白い物語である。嘘を超えて真の意味で結ばれた二人。これから先も二人で苦手を幾つも乗り越えていくのだろう。その先に、きっと幸せがあるから。 うん、とても面白かった。2025/05/02
leo18
7
主人公がカーストトップ側でヒロインがぼっちという百合は珍しいか。キャラが立っていて描き方も良いが、惹かれ合う説得力としては物足りない気がしたな。作品の雰囲気としては悪くない。2025/05/07
はじめまこと
5
とても良い 恋愛至上主義な世界観と、主役2人のシナジーが良い というか単純に主役2人がとても良い 逆のベクトルでそれぞれに「人間関係に対する余裕」を持った2人だからこそ、それが世界観に、恋の魔力に囚われていく過程が愛おしいし、この世界観だからこそこのふたり、人間関係に対してすごい泰然自若としているので、互いにめっちゃ尊重できており、人間関係の構築・成長としてストレスフリー(言い方が悪いが)で良い そりゃあこんだけ人間としてできてればメカクレボクっ娘エキセントリック少女だろうとなかろうと絆されますわな ↓2025/06/20
日坂愛衣
4
表紙を見ると、どこか儚げで雰囲気のある作品を想像していましたが、実際はとても賑やかな青春悩み系でした。元のタイトルの方が、この漫才のような物語には合っている気がします。このネタを知っている人には特におすすめです。 二人のヒロインはどちらもさっぱりした性格で、いわゆる“少女同士の貼り合い”という感じはほとんどなく、学校生活の様々な事件を通じて関係を深め、それぞれの青春の悩みを解決していくストーリーでした。むしろ百合作品として見た場合、恋愛に割り込んでくる男性が少し多すぎると感じました……。 2025/04/30
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