内容説明
「愛してくれる竜妃なんかいない」プラティ大陸を分かつラーヴェ帝国とクレイトス王国。
二国間で火種が燻る中、即位した竜帝ハディス。
彼の支えは誰にも見えない竜神だけ。歴史の因果、出生の秘密、度重なる裏切りとすれ違いの果てに彼が選んだ道は粛清だった――。
ジルの家族や仲間、ハディスのきょうだいたちが死にゆく中で思い願ったこととは……？
ジルが竜妃にならなかった本当の歴史。地図や大陸史も収録した待望の一冊！
「ひとり残らず殺せ」さあ、世界終焉へ……。
【電子特典付き】
幼いハディスは竜帝だと知られたことで、帝城から辺境パテルへ送られた。
朽ちた屋敷を与えられたが、生きていくには食料の確保が必須。
そこで竜神・ラーヴェは、畑を耕し作物を育てることをハディスに教えるのだが――。
「ぼくの、やさいが……」
幼いハディスとラーヴェの前に、強大な敵が立ちはだかる!?
書き下ろしショートストーリー『竜神様の子育て記録・畑編』を収録！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐっち
16
やり直し令嬢の、やり直す前の話。とにかく全員死ぬから読むのつらいというコメントを知りつつ読んだのですが、こっちの陛下も、しあわせ家族計画とかお嫁さんとかつぶやいてて、意外と同じキャラだからこそ切ない。あと、思ってた以上にジルがモテてる。本編はぶっちぎりのハッピーエンドを期待してます。2025/03/08
みずたま
4
ここまで面白いとは正直侮っておりました。すごいよこれは読まなきゃダメなやつ。ハディスがただただ悲しいけど、ルーファスとジェラルドも戦っていたのだね。 となると諸悪の根源は女神と竜神なのでは…？本編はまだもうちょいありそうだし、ハディスとジルのラブラブは嬉しいけど、ジェラルド気の毒な展開になってるし。 ところでエリンツィアの話だけないのは本編にあるからなの？読みたかった。2025/05/27
れーち
4
★★★★★2024/11/04
史
3
神も仏もない、残酷で全てがかけ違った世界線。誰しもが理想を求めて、打ち破れて崩れていく。その繰り返しによって引き起こされたのは大勢の流血であろうか。正史と書いてあるけれども、これはおそらく偽史となり、本編こそが正史になるのでしょう。2024/12/17
球子
2
図書館寄贈予定本(決定)。物語をしっかりと作ってから小説にしているのがいいと思う。2025/02/02
