講談社現代新書<br> 従属の代償 日米軍事一体化の真実

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講談社現代新書
従属の代償 日米軍事一体化の真実

  • 著者名:布施祐仁【著】
  • 価格 ¥1,023(本体¥930)
  • 特価 ¥511(本体¥465)
  • 講談社(2024/09発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784065325308

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内容説明

「安全保障を専門とするジャーナリストとして20年以上活動してきた中で、
今ほど戦争の危機を感じる時はありません。」

日本がいつの間にか米国のミサイル基地になっていた……政府の巧妙な
「ウソ」を気鋭のジャーナリストが見破る!現代人必読の安全保障論。

「いま、人知れず大変な事態が進行している。米軍が日本全土に対中戦争を想定した、核を搭載可能なミサイルを配備しようとしているのだ! しかも今後、日米の軍事一体化が「核共有」まで進めば、米軍は密約により、その核ミサイルを自衛隊に発射させることも可能になる。この未曾有の難局に、私たち日本人はいったいどう対処すればよいのか? 第一人者布施祐仁による驚愕のレポートと提言に、ぜひ耳を傾けてほしい」
――矢部宏治氏(『知ってはいけない』)

「布施祐仁は、戦後日本の対米従属の戦慄すべき帰結を容赦なく暴き出している。世界の火薬庫と化しつつある東アジアで、我々は戦争屋のお先棒担ぎになるのか、それとも平和の架け橋となるのか、決断の時はいまである」
――白井聡氏(『永続敗戦論』)

● 「台湾有事」をシミュレーション 日本への影響は?
● 日本にミサイルが配備される可能性
● 自衛隊が「米軍の一部」に…「非対称」な軍事関係
● 広がる米中間の溝 核軍拡競争の時代に逆戻りか
● 政府による巧妙な嘘…「核持ち込み密約」の真実
● 「日本有事」を防ぐために――日本がとるべきミサイル・核政策とは?

「戦後安全保障政策の大転換」
その正体は、終わりなき軍備拡張と米国への従属だった――
現代を「新しい戦前」にしないために

【目次】
はじめに
第1章 南西の壁
第2章 中距離ミサイルがもたらす危機
第3章 米軍指揮下に組み込まれる自衛隊
第4章 日本に核が配備される可能性
第5章 日米同盟と核の歴史
第6章 米中避戦の道
おわりに
主要参考文献

目次

はじめに
第1章 南西の壁
第2章 中距離ミサイルがもたらす危機
第3章 米軍指揮下に組み込まれる自衛隊
第4章 日本に核が配備される可能性
第5章 日米同盟と核の歴史
第6章 米中避戦の道
おわりに
主要参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

とよぽん

58
布施祐仁さんの分析が的確で、最近の日米関係の異状さに警鐘を鳴らす良書だと思う。日本政府はサンフランシスコ講和条約とセットになった日米安全保障条約以降、国民にウソをついて対米従属に甘んじてきた。そして、近年は台湾有事を掲げて大軍拡をひた走る。しかし布施さんは、米中関係はそこまで悪くなっているわけではないと述べている。なるほどと思った。国際関係、外交政策・・・。もっと日本はしっかり考えなければならない。最後、「おわりに」で独立自尊の精神をもって立ち上がるべし、と石橋湛山の言葉を記した布施さんの思いが重い!2025/03/02

まると

32
自民一強の時代に、対米従属はもはや取り返しのつかないところまで深化してしまったのかもしれない。専守防衛だったはずが、いつの間にか敵基地攻撃が可能となり、米主導で南西諸島には核ミサイルまで配備されかねない状況にあるという。これでは台湾有事で日本が戦争に巻き込まれないという方がおかしいだろう。ではどうすべきかという問いに、著者は対話外交で平和共存を維持してきたASEANと、冷戦克服に独自に動いた石橋湛山を例に挙げ、独立自尊の精神による外交政策の転換を唱えている。示唆に富む穏健な提言に只々うなずくばかりだった。2024/11/12

kan

26
自衛隊と米軍の一体化と、南西諸島に軍事基地配備が進んでいる現状を分析し、日本の今後の展望を示す書。非核三原則を密約や抜け道やブラックボックスなく守る姿勢を貫くのがどんどん難しくなっている。新しい戦前とも言われる時代、台湾有事では日本が最前線に置かれるという認識のもと、日本のリスクを冷静に指摘し、独立自尊、ASEANとの連携深化を提案。自衛隊を米軍の指揮下に組み込みたい米国、特にトランプの露骨な発言と姿勢も併せて注視していきたい。2025/04/17

ta_chanko

25
現在、米軍と自衛隊の一体化が着々と進んでいる。台湾有事や朝鮮半島危機に備えたもの。日本にミサイル基地が作られ、いざというときは核兵器を配備することも想定されている。中国から見れば、キューバ危機の再現。最悪の場合、米中戦争の先兵として自衛隊が使われ、日本本土に中国からの核ミサイルが撃ち込まれる。これが従属の代償。ASEAN諸国のように、多角的かつ自立的な外交によって「域内からの核兵器の排除」などの有効な政策を提言することはできないのか。対米従属一辺倒では危うい。好き嫌いを超えた、生き残るための外交が不可欠。2024/11/08

Mc6ρ助

20
前書きだけでもお腹いっぱい、我々は安全保障を語ること能うのか。『ミサイルと核兵器に関して日本がどのような政策をとるべきか・・米中の緊張緩和を図り対立を克服する中で、軍拡競争から軍備管理・軍縮へと流れを転換させていく必要があります。(p245)』著者の主張は納得だけど、総裁選の顔ぶれ、できそうな人が見当たらない。『今の・・安全保障政策は、軍事力の抑止力の側面を絶対視し、軍事的緊張を高めるという副作用を無視している・・。抑止力強化一辺倒の安全保障政策は、現実を直視したリアリズムとは言えません。(p218)』2025/09/27

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