内容説明
俺は、間違いなく殺された。なのに、ここはどこだ? 気がついたら目の前にはリゾートビーチと西洋館。姿の見えない配達人から毎朝届く不思議な新聞によると、現世で惨殺された6人が、記憶を無くした状態で、この天国屋敷に返り咲いたらしい。俺は誰だ? なぜ、誰に殺された!? 俺たちは真相を知りたい――。館(やかた)ものクローズドサークルに新風を吹き込む「全員もう死んでる」ミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kanonlicht
110
ある富豪の屋敷を模した天国で目覚めた6人の男女。彼らはその屋敷で殺されたらしいということ以外、自分が何者かを含めすべての生前の記憶を失っていた。やがて記憶喪失の死者たちによる犯人探しが始まる。特殊設定ミステリだけど、その「設定」自体が明らかにされていないという点がひねりがきいていて面白い。2作目『イデアの再臨』でも感じたように、著者がノリノリで書いている感じが伝わってきて良い。2024/06/23
machi☺︎︎゛
98
俺は間違いなく殺された。実際に首に感じる尋常じゃない痛み、鏡越しにナイフを振りかざす犯人。そこまで鮮明に思い出されるのに今、確かに生きてる。気付いたら天国屋敷に同じような状況の死人が6人集まっていた。自分たちは本当に殺されたのか。じゃあ犯人は誰だ。特殊設定ものは想像力が乏しい私にはなかなか理解しにくい。あまり細かい事は考えずに何でもありだと思いながら読むと面白かった。2023/07/09
やな
89
こんなの絶対笑うでしょ。ある洋館で6人の虐殺された死体が発見されるのだが、物語に悲壮感はゼロ。登場人物たちのやり取りがただただ可笑しくて楽しく読了。ミステリーとしても、最後まで謎を引っ張る力があり、大満足。2025/08/29
星群
88
TikTokで発見した一冊。殺された人達が〝天国屋敷〟集まって犯人探しをする、発想は斬新で面白かったです。でも、なんか被害者全員首を切られるってとこが、短絡的というか大味でした。なので、いまいち入り込めなかったです。天国屋敷でヤクザさんが死体で発見されたカラクリは度肝を抜かされました。五条さん、また斬新な発想展開を期待します。2026/04/28
aquamarine
86
殺害された記憶だけのある俺は、気づけば孤島のビーチに横たわっていた。近くには洋館。そこにいたのは同じように殺されたと思われる記憶のない人々。6人は誰になぜ殺されたのか、自分は誰なのか…。天国での犯人捜しは、定時に届く新聞や物の現れる納戸など実は細やかに設定の組まれた本格ミステリ。初期の頃の西澤さんを彷彿とさせる。すでに死んでいる彼らだから切迫感こそないが、その軽さが逆にいい。楽しく細やかに目を通していたら、途中であることに気づいて思わず声をあげたくなった。ラストシーンまで本当に綺麗なミステリだった。2023/05/11
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