角川書店単行本<br> 千年の歓喜と悲哀 アイ・ウェイウェイ自伝

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角川書店単行本
千年の歓喜と悲哀 アイ・ウェイウェイ自伝

  • ISBN:9784041119631

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内容説明

父は詩人だった。中華人民共和国の設立に関わった芸術家だったが、私が十歳の時、文化大革命により父は追放された。家族は屈辱にまみれた極貧生活を余儀なくされた。父の名誉が回復されるには十二年の歳月が必要だった。砂漠地帯から戻り、北京電影学院の学生となった私は、当局との攻防に嫌気がさし、それまで国交を絶っていたアメリカに留学する千載一遇のチャンスを捉え、ニューヨークに移り住んだ。美大に通い自由を満喫した私だったが、北京に戻り活動を始めると、再び公安局員が訪れるようになった。スイスの建築家と北京五輪スタジアム「鳥の巣」を手掛け、ネットで積極的に発信するようになると、公権力の介入は激しくなり、ついに私は投獄されてしまう--。権力の弾圧を受ける詩人の父、美術家の息子。闘う二人の芸術家を通し、激変する中国の現代史を描いた、感動の自伝。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆのん

55
1980年代から現代美術家として活躍。その一方で社会運動にも力を入れている。現代美術にも中国の政治的歴史にもかなり疎い状態で読んだ自伝。三分の一程は父親の自伝となっていて社会運動家としてもアーティストとしても父親とその追放生活の影響が大きかった事が伺える。過去と現在の経験が無ければ彼の生み出すアートもまた違ったのではないかと思う。大きく見えない敵との闘いがアートへの原動力にもなったのかもしれない。勾留シーンの様な事が現在もある事に驚く。いつか変わる時が来ると良いが…。2022/12/26

りえぞう

5
◎。長編で重かったが、ただのヒゲおやじじゃないことがよくわかった。こりゃ祖国には帰れないな。文革以降も中国政府、やることはあまり変化ない。2023/04/19

AstiN

5
あまり艾未未氏のことは知らなかったが、2代にわたり中国という国に大きく影響されることを余儀なくされたなかで、精緻に構築された思考と、真の部分で変わることのない芸術家としての誇りと意識を強烈に感じた。 前半部分の父親のほぼ半生記がある中で、今の中国と過去の中国の比較もでき、艾未未氏がそこに対比構造を見出している中で、現代中国の状況を一面から知る非常に興味深い歴史的な資料にもなっていると思う。2022/12/23

dulce_zakka

2
興味深い。何者かが分かった。2023/02/22

takao

1
ふむ2023/07/11

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