感染捜査 黄血島決戦

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感染捜査 黄血島決戦

  • 著者名:吉川英梨
  • 価格 ¥1,925(本体¥1,750)
  • 光文社(2022/11発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334915001

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内容説明

人をゾンビ化するウイルスを殲滅するため、感染者を乗せた豪華客船クイーン・マム号が太平洋の黄血島近海に沈められてから約1年半。QM号を引き揚げ、残された最後の灰人(ゾンビ)を回収する極秘プロジェクトが始動。警視庁刑事部の天城由羽は、海保・SST(特殊警備隊)の来栖光と黄血島へ。島で出会った潜水士・菊田吾郎は、長年交流のない由羽の父親だった。母との離婚後、父へのわだかまりを抱えたままの由羽は――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

130
第2弾は前作で海底に葬ったウイルスに侵されている客船を引き揚げるストーリー…「灰人ふたたび!」を期待して読むが展開が緩やかで中盤まで「まだ~?」と焦らされた。近くの島での壮絶で悲惨な戦中戦後話が補ってくれたが「本線である灰人の話を盛り上げる為の伏線なんだな」とも思った(主人公・由羽と父親の関係も)。今回は脇役である少年の可哀想な話が印象的で「そこまでするかー!?」と吉川さんに非情ささえ感じた(流石に、最も残酷になりそうなシーンはオンではなかったが)日米中露の関係に頷きつつ終盤は畳みかける面白さで楽しめた。2023/01/24

タイ子

101
吉川さん、デビューからの40作目だそうです。前作のゾンビの死骸を乗せた豪華客船を極秘で引き上げる計画の中、由羽と来栖たちは船の沈没場所の黄血島に向かう。島で出会ったのはサルベージ船の潜水士であり、由羽の父親・菊田。船に生き残っていたゾンビ回収のシーンもさることながら、かつて島で戦った日本兵の壮絶な話、戦後の悲しい話は戦争の悲惨さを今一度感じさせてくれる。何より、由羽と父親の関係が親子だけに切ない。少年と母親のシーンで泣かせてゾンビとの最終決戦でハラハラドキドキ。緩急つけながら今回も大いに楽しめた作品。2022/12/21

ゆみねこ

89
ゾンビウィルス・HSCC殲滅のため感染者を乗せた豪華客船クィーン・マム号が沈められて1年半。黄血島近海の沈没船に残された1人のゾンビが発見され、回収するための極秘プロジェクトが動き出す。警察官天城由羽と海保の来栖は黄血島へ向かう。現場で出会った潜水士は長年交流を断っていた実父の菊田吾郎。父への複雑な思い、ゾンビとなった元警察官の家族、単純にQM号引き揚げでは終わらないハラハラドキドキ。もう、続編はありませんよね?面白かったです!2022/12/12

まちゃ

75
シリーズ第2弾と知らずに手にした一冊。設定自体が荒唐無稽で感情移入が難しいB級アクション。人がゾンビ化するウイルスへの対処が警察と海上保安庁だなんて。日本の政治と安全保障は終わってる。2022/12/31

ゆのん

73
【シリーズ2作目】1作目を読んだ時にまさか続編が出るとは思いもしなかった。2作目を読み始めてみれば、沈めた船…回収しなきゃだよねと納得。340頁程あるのだから生き残りもいるんだろうなと。再びゾンビ登場で、死闘を繰り広げるだろうと予測はしていたが想像していたよりも面白かった。加えて家族への想いが濃く出ていて自分でも驚く程泣けた。最後の場面では『え?』と思わせる様な、『嘘でしょ?』と思う様な状態で読み終わってしまい少し不完全燃焼気味ではある。1作目も2作目もそれなりに楽しめたので3作目はもういいかなとも思う。2023/07/29

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