角川書店単行本<br> 哲学入門 淡野安太郎 『哲学思想史』をテキストとして

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角川書店単行本
哲学入門 淡野安太郎 『哲学思想史』をテキストとして

  • 著者名:佐藤優【著者】
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • KADOKAWA(2022/08発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 810pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041087176

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内容説明

すぐ役に立つことは、すぐ役に立たなくなる。
実学でない学知こそ、時代の転換期に活きる。
哲学と神学の往還で歴史的視座をつかむ、渾身の集中講義! 著者初の哲学入門書。

哲学は「綜合的な努力」、生きていく上でのマネジメント能力である。
独創的と思うもののほとんどは、過去に鋳型があり、議論されつくしている。
哲学史を学べば、思考の鋳型を見抜く力が身につく。すると、過去の哲学史から現代社会の出来事の多くは説明できるようになる。
つまり、社会や人間を総体として捉え、対応することができるのだ。
言説の連続ではなく、その背後にある人間を見る淡野安太郎の名著『哲学思想史』をテキストに用い、
学生有志に行った4泊5日の自主ゼミ合宿の講義を編み直した、著者初の哲学入門書。
■哲学は、東洋でも西洋でも神話との連続性の中にある
■奇跡とは、今までの我々の思考のあり方、行動のあり方を変えること
■現代の心脳問題は、一つの無神論の完成

【目次】
まえがき――先哲と共に考える学知は役に立つ
一日目
 第一章 哲学とは何か――「緒言」と序章を読む
 第二章 古代哲学の世界――第一章第一節、第二節を読む
二日目
 第三章 現代につながる古代――第一章第三節、第四節を読む
 第四章 思想における中世的世界――第二章第五~第七節を読む
 第五章 近代文化の開花――第三章第八節、第九節を読む
三日目
 第六章 経験論の世界――第三章第十節を読む
 第七章 啓蒙主義の克服――第三章第十一節を読む
 第八章 弁証法的思考と新カント学派――第三章第十二節を読む
四日目
 第九章 唯物論と現代哲学――第三章第十三節、補章、むずびを読む
あとがき――「正しい戦争」を支持しないために
参考文献一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Happy Like a Honeybee

7
内容なき思考は空虚であり、概念なき直観は盲目である(P334カント) 哲学史を学べば、思考の鋳型が身につくのか? 在野の知識人スピノザの逸話が印象深い。 中世とライプニッツは丁寧にトレースすること。2023/01/06

amanon

6
これは本書だけを読めばいいというものではなく、本書で解説されている『哲学思想史』を通読してこそ意味のあるものだと痛感。また、キリスト教神学という立場から哲学史を読み込んだという意味では非常にユニークな一冊であるともいえる。当然、その読みは哲学プロパーからの読みとは一味も二味も違っおり、さらに哲学プロパーの立場から本書を論じるという試みがあれば一層面白いのではないか?という気にさせられる。時折なされる哲学者裏話的エピソードがとりわけ興味深いのだけれど、そのあたりへの言及がやや少なめだったのが、個人的に残念。2023/10/02

Hiroki Nishizumi

4
まいった。読みやすい文章で、オォと感動するところも多々あるが、さっぱり歯が立たないところも多い。何度か読み返し、また原典である淡野安太郎や類書を読んで行くしかないな。それでも本書は面白かったし有益だと感じる。2023/11/19

しゅー

4
★★『哲学思想史』を買ったので、その副読本として読み始める。講義をもとにした書物だから親しみやすい対話形式かな?と思いきや、ほとんど学術書で、がちモードの佐藤優さん。歯ごたえありすぎたから、興味に応じて読み方に軽重つけ、取り敢えず通読してみた感じ。神学生を相手にしているため、神学からみた哲学思想史という点がユニークだ。テキストになっている『哲学思想史』の書かれた時代を踏まえた解説とか、ポストモダンの意味合いあたりを記述してくれているのも、ありがたい。あとがきでウクライナ情勢とプーチンについて語られている。2022/10/18

3
哲学入門とタイトルにあり、あとがきでも「本書は講義録をベースとしているので読みやすい」とのことだけれども、今の私には無理、ギブアップ。もう少し周辺知識を固めてから再読することにする。文章にあったように「学生時代に本気になって取り組んだ哲学や神学の知識が役にたつ、と私は確信している」というのはきっとその通り。佐藤氏と4泊5日の合宿なんて心底羨ましい。2023/04/14

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