夏が破れる

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夏が破れる

  • 著者名:新庄耕【著】
  • 価格 ¥1,485(本体¥1,350)
  • 小学館(2022/04発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093866439

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内容説明

この世界に、出口はあるか。

いじめをきっかけに不登校となっていた中学生の進は、親の勧めで夏の2ヶ月を沖縄の離島で過ごすことになった。美しい海の前に建つ豪奢な家で、つかの間心を癒す進だったが、日々課される「修練」の過酷さは徐々にエスカレートしていく。夜中に聞こえる不可解な悲鳴、儀式に使われたかのような部屋、消えた少女、豚小屋で異臭を放つ肉片。進は命がけの脱走を図るが……。狂気をおびた大人の欲望が、進の運命を歪めていく。底無しの闇に、あなたは耐えられるか。
作家の橘玲氏も大絶賛!積水ハウスの事件をモデルにした『地面師たち』で業界内外を震撼させた著者が、意を決して挑んだ新たなサスペンス・スリラー!中学生の不登校率が過去最多となった今、我々が目指すべき出口は、はたしてこの世界にあるのだろうか!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モルク

128
いじめで不登校になっていた中3の進は、沖縄の喜久島という小さな島で夏の2ヶ月離島留学のプログラムに参加する。フランクなホストファミリー、自由な生活…のはずだったのに。苛酷な修練、豚の世話、その豚が食べていたのは?前の部屋にいた女の子は?脳の松果体を食べる?次々と起こる疑問そして想像を絶するグロい描写。あてにならない警察。こんな契約書にサインはするな!進、逃げろ!心がささくれだったまま終盤へ。もしかして一番のクズはあの人?三匹の豚との心通うシーンは好き。それにしても、とんでもない本を読んでしまった。2022/10/22

おしゃべりメガネ

128
薄めのボリュームにもかかわらず、なかなかハードな内容的作品でした。読みやすく、展開もサクサク進むのでストレスはほとんど感じませんが、読み終えての充実感はさほど得られなかったかなと。タイトルにあるように夏に読むにはいい感じの作品ですが、爽やかテイストは皆無なので覚悟して読むべきかもしれませんね。結構、それなりのエログロテイストなので、まあまあ体力を要しました。平たく言えば不登校の中学男子の再生物語ですが、再生どころか逆に破壊してしまうのではと思ってしまう、バイオレンス描写があり、破壊的な読書時間でした。2022/07/23

ma-bo

111
イジメで登校拒否になった15歳の少年が、沖縄の施設に夏の2ヶ月間、離島留学する事に...そこで起こる事は...作者の過去の作品は地面師や、マルチ商法等、社会の暗部を題材にした作品が多いのだけど実は今回が一番ダークな世界観かな。読む人によっては受け付けない描写が多いかも。2022/06/14

美紀ちゃん

97
ん? 悪夢みたいで怖い。 はじめから信介さんがヤバいのは何となく感じたが もう、サイコパス? ひどすぎる。 グロいし。 豚は、人肉を食べちゃうの? 松果体(脳の組織で、子供の松果体には若返り成分あり)摘出されちゃったの? 脳をかき分けて…。のところから気持ち悪い。 恐ろしい。 進のお母さんも、そういうことだよね? お友達? びっくりの連続で怖かった。 逃げられないかと思った。 エロいし、ひどい。2022/06/27

ゆみねこ

85
いじめがキッカケで不登校になった中3の進は、親の勧めで沖縄の離島で夏の2ヶ月を過ごすことに。美しいビーチの前に建つ洒落た家、オーナーの命令は絶対、修練と呼ばれる理不尽な行為の強要。エログロシーンも多くてハードな読書に。しかし進が逃げ切れるかハラハラしながらページをめくる手が止まらず。2022/08/30

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