ブラック・ムーン

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ブラック・ムーン

  • 著者名:逢坂剛【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 中央公論新社(2022/03発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784120055034

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内容説明

祖国を無くしても、記憶を失っても、
染みついた誠だけは消えない。
「百舌」シリーズの逢坂剛が放つ、至高のエンターテインメント!


新選組副長・土方歳三は箱館で落命した――はずだった。頭部に被弾し記憶を失った土方は、内藤隼人と名を変え、彼を慕う時枝ゆらとともにアメリカ西部へと渡る。
隼人は自らの命を狙う元新撰組隊士・高脇との決闘の末、谷底に落下した。
瀕死の隼人を救ったのはトウオムア(黒い月)と名乗る謎の女性。彼女の目的は一体?
そして隼人の行方不明により、ゆら、ピンキー、ボナーらにも、大きな転機が訪れる。
サムライたちの旅は、いよいよ佳境に迫る!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

196
逢坂 剛は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。シリーズ第三弾、本シリーズは、”果てしなき追跡”シリーズだとばかり思っていたら、”賞金稼ぎ”シリーズが正式名称でした。今回も内藤隼人(土方歳三)は大活躍、シリーズはまだまだ続きそうです。タイトルが女性の名前だと思いませんでした。 https://www.chuko.co.jp/boc/serial/black_moon/2022/03/02

パトラッシュ

115
インディアンの妻となった白人女性ブラック・ムーンを助ける土方歳三は完全にアメリカ西部のガンマンになってしまい、前作まで何とかあった日本との細い糸すら自ら断ち切ってしまったようだ。必死についてきたのに見捨てられた時枝ゆらが哀れだが、土方ほどの男は狭い日本には似合わない大きなスケールの持ち主ということか。しかし読者としてはぜひ土方と日本のアメリカでの関わりを読みたい。せっかく岩倉使節団がアメリカに到着したのだから、次作では使節団が土方の存在に気付いて両者の間に秘密の戦いが繰り広げられるくらいの大作を望みたい。2022/04/01

69
土方歳三が生き延びていて、西部劇を繰り広げる。ちょっとした冒険モノというのかな⁉サラッと読めました2022/04/14

薦渕雅春

33
初めて読む作家さん、かもしれない。福祉ライブラリーで見かけて借りてみた。しかも読み終えて、巻末の著者の作品の紹介を見てみるにシリーズものだったのか?新撰組副長・土方歳三がアメリカに渡っている、というのもビックリぽんな設定。しかも内藤隼人と名乗っている。どこまでが史実に忠実なのか?全てフィクションか? ハヤトは刀を使い、武士道のようなものも端々にあらわす。アメリカ西部のインディアンとの関わり、牧場の娘であり十五歳の時に食糧や馬を求めて牧場を襲ったコマンチの一族にさらわれたダイアナ・ブラックマン、冒険の物語。2022/05/18

rosetta

29
★★★✭☆箱館戦争で頭に傷を負った土方歳三は記憶を失いアメリカに密航して。知らなかった~このシリーズ!大人の紙芝居って感じで滅茶苦茶面白かった~。ネイティブアメリカンに子供の頃誘拐され族長の妻になった白人女性、元の名前からブラックムーンというネイティブネームを与えられる。憎しみを抱いていた父親が跡取りにその孫を欲したことから賞金稼ぎに狙われ続ける彼女を、義を見てせざるは勇無きなり、と助ける歳三。開拓時代のアメリカの空気感が伝わってくる、その時代に生きたくはないけど。何だか西部劇を見直して見たくなった2022/04/16

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