人面島

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人面島

  • 著者名:中山七里【著】
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • 小学館(2022/03発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093866408

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内容説明

隠れキリシタンの島で起きた、密室殺人の謎。

相続鑑定士の三津木六兵の肩には人面瘡が寄生している。毒舌ながら頭脳明晰なその怪異を、六兵は「ジンさん」と呼び、頼れる友人としてきた。
ある日、六兵が派遣されたのは長崎にある島、通称「人面島」。村長の鴇川行平が死亡したため財産の鑑定を行う。島の歴史を聞いた六兵は驚く。ここには今も隠れキリシタンが住み、さらに平戸藩が溜め込んだ財宝が埋蔵されている伝説があるという。
一方、鴇川家にも複雑な事情があった。行平には前妻との間に長男・匠太郎と後妻との間に次男・範次郎がいる。だが二人には過去に女性をめぐる事件があり、今もいがみ合う仲。さらに前妻の父は島民が帰依する神社の宮司、後妻の父は主要産業を統べる漁業組合長である。
そんななか、宮司は孫の匠太郎に職を継ぐべく儀式を行う。深夜まで祝詞を上げる声が途切れたと思いきや、密室となった祈祷所で死んでいる匠太郎が発見された。ジンさんは言う。「家族間の争いは醜ければ醜いほど、派手なら派手なほど面白い。ああ、わくわくするなあ」戸惑いながらも六兵は調査を進めるが、第二の殺人事件が起きて――。
毒舌人面瘡のジンさん&ポンコツ相続鑑定士ヒョーロク、今度は孤島の密室殺人に挑む!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

324
中山 七里は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。〝人面瘡探偵〟シリーズ第二弾、大横溝正史オマージュ作品ですが、巨匠の足元にも及びません。著者の得意の大どんでん返しもキレがなく、途中から犯人および動機がわかっちゃいました(笑) https://www.shogakukan.co.jp/news/4753412022/04/18

いつでも母さん

197
やはり続編が出た(笑)続きそうでもある。今回もトラブル大好きジンさんが活躍。「どんな家にも問題はある。かたちが違うだけ」そう、ジンさんの言葉に尽きますな。それにしてもロミオとジュリエットですと?イヤイヤ怖い2人の中学生だった。サラッと読了。2022/05/08

nobby

143
ジンさん2作目の舞台は仁銘島、通称『人面島』。縦に伸びた楕円形の中央に二つの池、その南側に大きな三日月状の入り江。絶海の孤島で遺産相続を巡る肉親同士が血で血を洗い、挙句の果てに地下で見つかる〇〇とはまさに「横溝的展開」。死体の発見場所が隠れキリシタンな聖域とされる神社で凶器は守護矢とはスゴくそそられる。外部侵入の形跡は無く、関係者には全員アリバイ有り、証拠物件に不明も無し…八方塞がりどうなるのかと思わせて案外と淡々とした収束には拍子抜け…「あの人ちょっと、どころかとんでもなく変。」それが全てなのかな(笑)2022/06/07

タイ子

134
予想もしない続編。今回は昔ながらの家長制度やら、家族間の因縁残る隠れキリシタンの島で起こる殺人事件。島に派遣された相続鑑定士のヒョーロク(本名は省略)。当然ジンさんもくっついているわけだが。ヒョーロクが島にやってきたとたんに殺人事件は起こるわ、大型台風がやってくるわ、通信も電気も途絶えた絶海の孤島になり果てた中で彼がいかにこの事件を解き明かすのか。相変わらずジンさんの口の悪さがビシビシと、的確な判断でヒョーロクを叱咤叱咤。犯人は想像がつきながら、最後の最後にこのどんでん返しは…ビックリ!!続編待ってます。2022/05/08

☆よいこ

97
人面瘡探偵②長崎県平戸市海上にある人銘島(じんめいとう)の大地主が亡くなった。人銘島はその島の形状から「人面島」と呼ばれている。相続鑑定士の三津木六平(みつぎろっぺい)は、馬喰(ばくろう)弁護士と共に鴇川(ときかわ)家を訪れる。亡くなった鴇川行平には先妻との長男、後妻との次男がいる。兄弟はある事件のせいで憎みあい、しかし閉鎖的な島の気質のため同居していた。隠れキリシタンの神父引継儀式のさなか、長男が殺される。島の地下には鍾乳洞が広がっていた。隠された財宝は存在するのか▽各章タイトルでネタバレは勘弁w2022/10/17

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