集英社文芸単行本<br> ミシンと金魚

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集英社文芸単行本
ミシンと金魚

  • 著者名:永井みみ【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 集英社(2022/02発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087717860

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内容説明

【第45回すばる文学賞受賞作】認知症を患うカケイは、「みっちゃん」たちから介護を受けて暮らしてきた。ある時、病院の帰りに「今までの人生をふり返って、しあわせでしたか?」と、みっちゃんの一人から尋ねられ、カケイは来し方を語り始める。父から殴られ続け、カケイを産んですぐに死んだ母。お女郎だった継母からは毎日毎日薪で殴られた。兄の勧めで所帯を持つも、息子の健一郎が生まれてすぐに亭主は蒸発。カケイと健一郎、亭主の連れ子だったみのるは置き去りに。やがて、生活のために必死にミシンを踏み続けるカケイの腹が、だんだん膨らみだす。そして、ある夜明け。カケイは便所で女の赤ん坊を産み落とす。その子、みっちゃんと過ごす日々は、しあわせそのものだった。それなのに――。暴力と愛情、幸福と絶望、諦念と悔悟……絡まりあう記憶の中から語られる、凄絶な「女の一生」。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

521
第45回すばる文学賞受賞作&ダ・ヴィンチ プラチナ本OF THE YEAR!2022ということで読みました。本屋大賞的な感動作なのかと思っていたら、頁数的にも内容的にも芥川賞候補候補的な作品でした。どうして芥川賞にノミネートされなかったのでしょうか❓ とりあえず次回作に期待したいと思います。 https://www.bungei.shueisha.co.jp/shinkan/mishintokingyo/2023/02/06

いっち

407
認知症になった老婆の語り。ヘルパーからの問い「人生は、しあわせでしたか?」から始まる、壮絶な人生の語り。幼少時代の主人公は、飼い犬の乳を飲み、飼い犬をかあちゃんと呼ぶ。大人になり主人公が子どもを産んだ途端、夫は連れ子を置いて蒸発する。主人公は夫の連れ子に妊娠させられる。辛すぎるの連発。こんな人生しあわせじゃない、と思いたくなる。主人公はミシンを踏み続けて子どもを育てる。ミシンで生計を立てる。子育てがおろそかになり、生まれた子どもの子守りを金魚に任せる。言ってしまえば育児放棄。「ミシンと金魚」、壮絶だった。2022/05/02

fwhd8325

358
凄いの読んじゃった。150ページにも満たない作品なのに、凝縮された人生を見せられたように感じます。一つ一つ、一言一言が印象に残ります。「おらおらでひとりいぐも」「かか」と同じように、著者が魂で綴った作品なんだと思います。2022/09/14

R

357
すごい悲しい気持ちになってしまう小説だった。痴呆気味の老女が主役というか、主点となって、その人の周りを過去、現在と行きつ戻りつしながら進んでいくんだが、子供言葉みたいな様子と、年寄り特有の達観というか、得意げな感じがものすごくリアルで、それがどうしようもなく切ない。ラストも悲しいんだが、そこに至るまで、その途中の予感というには生々しい息子の嫁の対応、その白々しさと本心というのが、心に抉り込んでくる情景ですごい辛い。休みの日に読むものではない。2022/07/25

reo

280
自分がカケイさんの年に近づいてきて、偶々読んだ📖👓本が、このような本だと、いささか気が滅入る😩これから先何年間か生きること、それに伴い老いる心配😰等々が、本の一節一節が我がことのように駆け巡る。ただこのような読書の疑似体験をしながら、少しづつ踏ん切りをつけてゆくのも終活のひとつかも…。暗くならず、ぴろき師匠のネタ「明るく陽気に、いきましょう」🎵だね👍2022/12/18

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