父のビスコ

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紙書籍版価格 ¥1,870
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父のビスコ

  • 著者名:平松洋子【著】
  • 価格 ¥1,683(本体¥1,530)
  • 小学館(2021/10発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093888417

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内容説明

三世代の記憶を紡ぐ初の自伝的エッセイ集。

『本の窓』人気連載を元に、昭和、平成、令和にまたがる三世代の記憶を紡いだ、著者初めての自伝的エッセイ集。

-目次より-
「父のどんぐり」「母の金平糖」「風呂とみかん」「ばらばらのすし」「やっぱり牡蠣めし」「悲しくてやりきれない」「饅頭の夢」
「おじいさんのコッペパン」「眠狂四郎とコロッケ」「インスタント時代」「ショーケン一九七一」「『旅館くらしき』のこと」「流れない川」「民芸ととんかつ」「祖父の水筒」「場所」「父のビスコ」ほか。

「金平糖が海を渡り、四人きょうだいが赤い金平糖の取り合いっこをする日が来ていなければ、いまの自分は存在していない。もし、祖父が帰還できなかったら。もし、岡山大空襲の朝、祖母ときょうだいたちがはぐれたままだったら。もし、父の目前に落ちた射撃弾の位置がずれていたら。『もし』の連打が、私という一個の人間の存在を激しく揺さぶってくる」(「母の金平糖」より)。

『旅館くらしき』創業者による名随筆を同時収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よこたん

46
“母は、自分がこしらえたすしの桶を眺めると、少々うっとりとした響きをまとわせて「まんかんしょく」とつぶやいた。”“ 酢〆の魚。殻ごとゆでた海老。たれ焼きの穴子。煮いか。煮含めた干ししいたけ。干瓢。高野豆腐。れんこん。さやえんどう。錦糸玉子。” 平松さんを形作ってきたものが、ギュッと詰まっていた。生まれ育った倉敷、家族の思い出。噛みしめるように読んだ。もう戻ることはできないけれど、何度も振り返り、コロコロと転がし味わう記憶の飴玉。祖父へ父への「そうだったのか」という思い。私なら…と思いをはせるひと時だった。2022/04/09

はな*

22
平松洋子さんの幼少期の思い出が詰まったエッセイ。平松さんの美味しいお話のルーツここにあり!そんな1冊だった。ふるさと倉敷の歴史や自然に郷土料理などが存分に語られている。抑えた筆致で淡々と語られるエピソード一つひとつが静かに染みてくる。しみじみと良かった。自分の思い出と重ねて読めたのは幸せなことだと思う。平松さんのお父様のビスコは、私の父は泉屋のクッキー。(ここからは余談)岡山の郷土料理ばら寿司がたまらなく魅力的だった。ちょうど今週の朝ドラで、里帰りしたヒロイン歓迎の食卓にばら寿司が並んでいてわぉーだった。2022/03/15

ドナルド@灯れ松明の火

17
平松さんの家族の歴史。倉敷に育った時代と倉敷の思い出が語られていく。大原美術館や「民藝」等倉敷の果たした役割が描かれる。じんわり染み渡る話が満載。 お薦め2021/11/23

真琴

16
平松さんの家族の歴史、食の思い出、故郷の倉敷への想いなど。変わったタイトルだな。と思い読み進めて、最後にビスコが登場し「あー、ここにも歴史が」と生きていく中での縦や横のつながりを感じた。  「知りたいことがまだたくさんある。だから死ぬわけにはいかん」(p316)のお父さんの言葉は重みがある。 読み終わるのが勿体なくて、3度も読んでしまいました。 ★★★★☆2022/03/06

さくら咲く

15
郷愁に満ちた平松洋子さんの連載を纏めた一冊。読後、題名に込めた父への想いがズシッと伝わる。私も見送った自身の父の人生を漠然と考えてみたりもした。もっと話を聞いておけば良かったなどと。父と娘の関係はきっと今程フランクでは無く、じっくり語り合う機会なんで作らなかったのは仕方なかったか。また、著者と年代が近いので幼少時や青春期の記述は懐かしくホッコリ読み返した。2022/01/27

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