内容説明
その少女の歌を、聴いてはいけない――。
なぜか神奈川県内で薬物売買や売春などの少年犯罪が急増しはじめた。県警少年捜査課の高尾勇と部下の丸木正太が一連の事件を洗い始めると、彼らは“普通の高校生”で、いずれも人気バンド「スカG」のボーカル「ミサキ」の信奉者だった。果たして、彼女は事件に関係しているのか?
一方、高尾のよく知る高校生・赤岩猛雄が薬物売買の疑いで逮捕されようとしていた。彼は元暴走族リーダーだったが、かつての仲間が犯罪に手を染めるのを阻止したという。高尾は、修験道の開祖役小角の呪術力を操るという謎の高校生・賀茂晶の協力を得て、事件の背後に潜む黒幕の正体をあぶり出そうとするが・・・・・・!?
エンタメ小説界を牽引する気鋭作家、今野敏が放つ新感覚警察小説!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
259
神奈川県警少年捜査第3係の刑事2人、高校生2人、担任女教師という、妙な組合せで展開される、刑事+オカルト小説。横浜みなとみらい署暴対の諸岡・城島も登場し、なんでもありな賑やかなストーリー。バカらしいけど、読ませる力は、さすが今野敏。これも呪術力なのか。読書の神が降りてきて、イッキに読了。2022/01/13
starbro
241
今野 敏は、新作をコンスタントに読んでいる作家ですが、 オズヌシリーズの第一作は21年前の作品なので、シリーズ初読です。本書は、著者には異色のスピリチュアル警察小説でした。スカGのミサキの唄をLIVEで聴いてみたい♪ https://www.shogakukan.co.jp/books/093866212021/11/17
いつでも母さん
159
ずっとずーっと前に『わが名はオズヌ』は読んで面白かったと記してあった。オズヌ最強!の一言に尽きる本作。ただ私は歌の力、歌い手の魂に響く歌唱力を信じてる1人ではある。これはもう高尾・オズヌシリーズとして次も読みたい。2021/11/10
初美マリン
116
わが名はオズヌの続編だとは知らず手にして楽しかった。葵の印籠のように全て解決してくれるのは楽しい。みなとみらい署のメンバーが出てきたり娯楽としての読書でした。2022/10/12
雅
83
オカルトチックな今野敏作品は久々かな?歴史を絡めつつスラスラ読めます。満足な1冊2022/05/28