Butterfly World 最後の六日間

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Butterfly World 最後の六日間

  • 著者名:岡崎琢磨【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 双葉社(2021/08発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575244250

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内容説明

人型のアバター=バタフライが生息するVR空間〈バタフライワールド〉にログインしたアキは、ログアウトせず現実世界に戻らない者たちが暮らす〈紅招館〉に向かう。アキはある事情から〈紅招館〉に住み続けたいと願うのだが、非暴力が徹底されているはずの〈館〉で住人の死体が発見される……。現実世界とVR空間を行き来するパラレルワールド・青春本格ミステリ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シナモン

140
バタフライワールドという仮想空間で起こった殺人事件の謎を追うミステリー。ログアウトせずにゲームの世界に居続ける者たちが集う紅招館。集まる彼らに共通する悲しい現実にうっときた。仮想空間でも結局は人。その本質は変わらない。ミステリーの謎解きは正直私には難しかったけど、バーチャルなのに人間味溢れる内容に、奥深さを感じる一冊でした。2021/09/07

109
非暴力設定のVR世界での、殺人事件。中身は人間的だし、しっかりとした謎解き。読み応え有りました2022/02/24

ちーたん

93
VR空間で起こる殺人の謎を解くミステリ。【バタフライワールド】通称・BWにハマる引きこもり主人公・アキ。BW世界では皆平等で暴力禁止の平和世界。ある日空間内の《紅招館》へ赴いた際、現実世界でBWがクラッキング攻撃され、館は外エリアへ行けなくなる。さらに非暴力世界でありえない殺人が起こり…◆〘VR空間での殺人〙という設定を楽しめるかが鍵かな。私は最初の殺人が起こった段階で結末の答え合わせがしたくなり、普段しない途中飛ばしの最終章暴挙。2つ思ってた事やっぱそうだった。途中を後で読むのは初めてで新たな読書体験。2022/03/03

ひさか

77
小説推理2020年10月号〜2021年5月号掲載のものに加筆修正を加えて2021年8月双葉社から刊行。最終章の前に読書への挑戦状があるミステリー。VR空間内の殺人事件という状況が既に胡散臭くて、何でもありでしょう?という感じありありで読み進めましたが、まぁズルはないみたいだけど予想通りこれって無理矢理感満載です。ついて行けてないのかも。2021/10/23

オーウェン

75
仮想空間のバタフライワールド。非暴力の世界でアキはこの世界に居たいと願う。そしてログアウトしないバタフライが住む紅招館を探り当てたが、そこでなぜか殺人が起きてしまう。殺人が起きない仮想空間で何故か起きる殺人。そして続く殺人の連鎖によって、アキをはじめとして集まったバタフライたちは疑心暗鬼に。特殊な設定ではあるが、その世界の中で起きるミステリ。条件下がそのまま犯人へと繋がっていく解き明かしのプロセスが見事。なぜバタフライ・ワールドに留まれるのかという謎も、アキの過去と相まって一歩前進する要素になっている2021/10/14

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