ひとりでしにたい(3)

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ひとりでしにたい(3)

  • ISBN:9784065241011

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内容説明

第24回(2020年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞!

悠々自適の老後を過ごしていたはずの伯母がまさかの孤独死。山口鳴海(やまぐちなるみ)、35歳独身、美術館学芸員の人生は婚活から終活へと急旋回。よりよく死ぬにはよりよく生きる。最終&絶対王者を目指し、黄泉(よみ)へと激走中。

ライフプランナーと称する同級生の魔の手に落ちかけ、女である弱さと加齢を痛感する鳴海。伯母の墓参りを通じ、お寺とどうつきあうか、お墓はどうするのかなどなど、避けては通れない問題に激しく体当たり。

終活に邁進したい鳴海の前に、両親の終活問題が立ちはだかる。現役時代のプライドを捨てられない父親。ヒップホップで自分革命を企てる母親。ますます終活事情に詳しい後輩ナスダの力を借りて、鳴海は親たちのベストな老後を懸命に模索する。

現実を忘れさせない、向き合わざるを得ないこの漫画がヤバい第1位。みんなで生きればこわくない!

月刊モーニング・ツー(講談社)始まった連載は、コミックDAYS(講談社)に媒体を移し、毎月第一・第三日曜日更新中

講談社FRIDAYデジタル&FRaU、朝日新聞telling.、扶桑社SPA!オンライン、産経新聞、楽天証券トウシル、LIFULL介護tayorini、神戸新聞、ねとらぼ、日刊工業新聞、クリーク&リバー社CREATIVE VILLAGEなどで、作者インタビューほか関連記事が配信されました(2021年7月現在)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アナクマ

27
「人間誰しもひとりで風呂にも入れなくなるし、トイレにも行かれなくなる。だからいまひとりでトイレできて、自分でケツ拭ける時間を大切にしないと」みたいに、真っ当な金言や警句がときどき出てくるけど、あくまでもバカっぽい物語運びとヘタ絵(…は言い過ぎ)で攻めるライト社会派エッセイ風マンガ。深く考えずにフラフラ生きてる主人公に迫るシビアな現実。2021/08/06

ochatomo

11
熟年離婚をつきつめる 『ずっと仕事だけしていた男にとって、妻というのは“健康で文化的な生活”をさせてくれる人間だったんです』 家族関係に他人が一人入っているのがいい感じ 初出「コミックDAYS]2020~2021年 2021刊2022/07/15

いっち〜

10
今回は鳴海両親の熟年離婚編。相変わらず勉強と啓発になる。とはいえ、全体的に世知辛い話が多く、正攻法だと小難しく重く暗い話になりかねないけど、それを要所要所のギャグでバランス取ってるのが上手い。しかし、私たちが老になる頃には、老後はまさにサバイバルになりかねない。日本はまだ社会制度上「家族」が強い。そんな中、鳴海の「他人の人生を自分と比べて勝とうとしたのが間違い」という言葉はなかなかに深い。一方、ナスダ君の気持ちはいつになったら(正しく)伝わるのやら…。とりあえず、主語は省略しない方が良いと思うんだ2021/07/21

駒場

8
定年後何もしない夫にイラつき「熟年離婚」を検討し始めた母。主人公は「老いた上に経済力も半分になった親を二人抱えるのマジキツい」という自分本位な(でもまっとうな)理由で熟年離婚をとめようと奮闘。「財産分与って専業主婦がもらえるのは厚生年金の半分だけだよ!」と母に言ってみたり、父には「社会的な絆もないくせに妻と別れたらどうなる?」と厳しい現実を突き付けてみたり……やっと離婚問題が片付いたと思ったら「お父さんが投資始めるみたいなの」……出~~~!高齢親怪しい投資手出す問題~~!!コミカルだがリアル、ゆえにキツい2021/08/12

ふみ

6
ポンコツでも古い家族はリフォームして使ったほうが賢い! 相変わらず破壊力抜群…! テーマは社会問題であり、身近な家族問題。家族や社会への怒りや甘えや保身や情が、嘘なく生々しく描かれてしびれる。ギャグもキレキレ! 続きが気になる〜2022/11/29

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