集英社文芸単行本<br> マチズモを削り取れ

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集英社文芸単行本
マチズモを削り取れ

  • 著者名:武田砂鉄【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 集英社(2021/07発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087717495

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内容説明

路上、電車、学校、オフィス、トイレなど、日本の公共空間にはびこる〈マチズモ=男性優位主義〉の実態をライターが徹底調査! ジェンダーギャップ指数、先進国でぶっちぎりの最下位――「関係ない」はもうありえない。夜道を歩くことの恐怖、通学・通勤中の痴漢被害、発言権を奪われる不条理……最も身近な日常の場面から、変わらないこの国の「体質」をあぶり出す。

目次

一章 自由に歩かせない男
二章 電車に乗るのが怖い
三章 「男/女」という区分
四章 それでも立って尿をするのか
五章 密室に他人が入り込む
六章 なぜ結婚を披露するのか
七章 会話に参加させろ
八章 甲子園に連れて行って
九章 体育会という抑圧
一〇章 寿司は男のもの?
一一章 カウンターと本音
一二章 人事を握られる
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

93
以前フェミニズム関連の本を読んで驚いた事だが、女にぶつかっていく男がいるそうだ。地方に住む私には、電車の痴漢同様信じられない存在だ。姫野桂さんの本を読んだら、金髪にしたらぶつかられなくなったと書いてあってびっくり。所詮この世は男社会。生まれつきえこひいきされているなんて恥ずかしい事なのだが、まだまだ既得権益を握って離さない。本書は、女性編集者から指摘されたその男優遇の恥ずかしい実態を、武田砂鉄はじっくり見詰めるだけではなく、当事者になるのだ。男女平等を望む男ライターは他にもいるが、著者は追体験を辞さない。2021/07/24

ネギっ子gen

81
【男性ライターが、主に男性の問題であるマチズモ(男性優位主義)を考察した本】。解決策の提示はない。<でも、削るならここからだな、という問題をいくつも突き出せたのではないか/自分には関係ない、とは言えない。もう関係しているのだ。それを知らせたかった>と。さらに、<個人として、当事者として、第三者として、社会の問題を考えるとは、どういうことなのか。ジェンダーについての問題で、とりわけ男性が問いに答えようとしてこなかった。この本が回答だ、とは思わないが、回答しようとするプロセスを複数盛り込んでみた>、とも。⇒2021/12/03

ルピナスさん

70
マチズモが男性優位を意味することも知らず、呼ばれるように手に取った。読み始めすぐに上野千鶴子氏を思い浮かべたが、武田砂鉄氏が男性だったとは!武田氏と編集者Kさんが女性である故に感じるモヤモヤや、勘違いや考え過ぎだと締め括られてしまいがちな女性であるが故に感じる不条理や居心地の悪さを言語化し、時に現場に赴き自ら実証し、マチズモを社会から削り取ろうと様々な切り口で示してくれる。私には娘がいるので、彼女の発する疑問から自分もマチズモに加担していたのだと気付かされるが、変化を当然と思う若い世代の動きを応援したい。2022/07/29

とよぽん

67
女性の人権を踏みにじって作り上げてきた現代社会。集英社の編集者Kさんこと岸優希さんの、マチズモに対する怒りを端緒として、武田さんが実態を観察、取材、体験するなどしてまとめた。古い価値観を壊し、視界を広くして新しい本源的な価値観を構築しようとする本になった。公的な場面にはびこるマチズモ、削るならここから、という問題をいくつも提示し、この社会の将来のためにジェンダー平等を問いかけて。そうだったのか! そうだよね、という事柄で埋め尽くされている。武田さんの強い覚悟を感じた。私の中では、上野千鶴子さんと並ぶ両雄。2022/08/27

こも 零細企業営業

58
ラジオで告知されてたので購入。 男女平等と謳いながら男性優位が散見される社会。それに順応させられ我を抑えさせられる女性たち。色々なケースがあった。特に頷けたのがは部活の立場社会。自身が苦しめられたから後輩にって文化は本気で嫌だった。あと、イジリも。放置しておいて欲しい。2021/07/29

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