文春文庫<br> 一夜の夢 照降町四季(四)

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文春文庫
一夜の夢 照降町四季(四)

  • 著者名:佐伯泰英【著】
  • 価格 ¥800(本体¥728)
  • 文藝春秋(2021/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167917173

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内容説明

焼失した建物の再建も進む中、舟を使った出店、千代田の城を見ながらの絶品風呂など
アイデアをいかした商いも続々生まれ、照降町は元気を取り戻そうとしている。
町の復興の要となり、照降町の人々の支えとなっている周五郎だったが、
小倉藩の派閥争いの中、実兄が命をおとし、藩主からのSOSに苦悩するが…
周五郎が町をいずれ去ることを覚悟する佳乃の想いとは。

大火から9ケ月後、二丁町には官許の芝居小屋中村座が完成。こけら落としの出し物は
佳乃をモデルにしたものだった。大入り満員の最終日、客席には意外な人物が。

コロナ下と重なる江戸の情景と、人々の想いが元気をくれる!
「照降町四季」シリーズ、ついに完結!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

158
ですよね・・シリーズ完結はタイトル通りの大団円。が、しかし私は言いたい。一夜の夢などいらない。幸次郎との先があるなら尚更いらない。夢じゃない。2人が過ごした日々があるじゃないの。まぁ、物語的には必要なんだろうなぁ…全4巻という事でギューッと詰め過ぎ感は否めない気もした。2021/08/11

タイ子

92
シリーズ第4弾。周五郎の兄が急死との知らせを受けて実家の江戸藩邸に久しぶりに戻る。何者かによって暗殺されたようだが、病死と届けることを願い出る。藩の内部の派閥がいろいろあるのは昔も今も同じですね。今は刃を向けて派閥を守るようなことまではしないけど。兄亡き後の家の存続のため周五郎が武士に戻るのか、照降町に居続けるのか。もうね、タイトルの一夜の夢が全てです。遊女の梅花が身請けされ吉原を出てからの周五郎のカッコ良さ。佳乃じゃなくても惚れそうです。照降町はこれからも粋な職人たちで賑わい続けそうですね(完結)2021/07/13

やま

90
佳乃との思いを胸に…。文政12年(1829年)春の大火で焼失した江戸の照降町の復興の物語です。豊前小倉藩小笠原家の御番頭の八頭司家次男坊・周五郎は、日本橋の魚河岸に近い照降町で鼻緒屋の女主人・佳乃の下で見習い鼻緒職人として働きながら、町の復興に尽力しています。残念ですがシリーズは、4巻で完結です。最後は、色んなことを詰め込んでいる為に、少しせわしくなっていますが。最後まで周五郎が、藩に戻るのか照降町に留まるのかを気をもみながら楽しく読めました。字の大きさは…中。★★★☆☆2021/08/22

KAZOO

87
題名が意味深ですがまさにその通りと言えるのでしょう。最終回は、副主人公の元藩士が兄が殺されたことを契機に藩主に会い、藩の中を二つに割る権力闘争の対応について相談を行います。その後この町の再興がなったり、主人公たちのを模した芝居が催されたりします。最後は藩主の意向で副主人公も藩に戻ります。2021/07/10

63
予想通りな展開でした。江戸の人々の粋な心意気が気持ち良かった。 2022/02/04

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