文春e-book<br> 琥珀の夏

個数:1
紙書籍版価格 ¥1,980
  • Kinoppy
  • Reader

文春e-book
琥珀の夏

  • 著者名:辻村深月【著】
  • 価格 ¥1,800(本体¥1,637)
  • 文藝春秋(2021/06発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163913803

ファイル: /

内容説明

大人になる途中で、私たちが取りこぼし、忘れてしまったものは、どうなるんだろう――。封じられた時間のなかに取り残されたあの子は、どこへ行ってしまったんだろう。

かつてカルトと批判された〈ミライの学校〉の敷地から発見された子どもの白骨死体。弁護士の法子は、遺体が自分の知る少女のものではないかと胸騒ぎをおぼえる。小学生の頃に参加した〈ミライの学校〉の夏合宿。そこには自主性を育てるために親と離れて共同生活を送る子どもたちがいて、学校ではうまくやれない法子も、合宿では「ずっと友達」と言ってくれる少女に出会えたのだった。もし、あの子が死んでいたのだとしたら……。
30年前の記憶の扉が開き、幼い日の友情と罪があふれだす。

圧巻の最終章に涙が込み上げる、辻村深月の新たなる代表作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

670
辻村 深月は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。2年ぶりの長編、期待して読みました。カルト集団に育てられた子供たちの未来、著者が書くとこういう物語になるのは解ります。但し、もう少しサプライズが欲しかった気がします。対局で思いっ切りエンターテイメントに走ると「高校事変」になるんでしょうね。 https://books.bunshun.jp/articles/-/6323?ud_book2021/07/06

パトラッシュ

631
琥珀に閉じ込められた昆虫は美しいが死骸だ。記憶という名の琥珀に死骸が混入していたと知った女性弁護士法子は、10歳の日々を確かめる旅に出る。理想の教育をめざした共同生活での甘く切なくほろ苦い思い出も、そこに絡まる大人の身勝手な思惑が明らかになるにつれて泥臭く汚い現実が露呈してくる。傷つくのがわかっていても親になった法子は真実を知ろうとするが、そこで見つけたのは子供の残酷さが起こした事件だった。いつもの辻村作品ならもっと詳細に書き込まれるラストが、新聞連載のためか法子が報告する形でまとめられていたのが惜しい。2021/08/06

うっちー

525
親もいろいろいるので、唯一で正解はないかもしれません2021/06/30

ひめか*

452
子供の頃の記憶を辿り事件を追っていく。カルトと批判された組織の中で起きた出来事。テーマは平山瑞穂っぽくて好きだけど、あまりにも長い。最後まで明かされない謎もあり、他作品と比べるとあまり刺さらなかった。でも子供社会の中で、他人の家庭環境を羨ましく思ったり、好きな人を取り合ったり、大人の事情を知ってしまい心がかき乱されたり。そういう感情は理解できて子供の頃に戻ったような感覚で楽しめた。出来事や心情がリアルで胸に迫ってきた。今はどうであれ子供の頃の友情、琥珀の夏は確かに存在した真実。救いのあるラストで良かった。2022/01/29

とろとろ

449
かつてカルト集団として批判された団体の敷地から子どもの白骨が発見される。その裁判の弁護を引き受けたのが、かつて小学生の頃この団体の夏合宿に参加していた女性弁護士だった。(琥珀に包まれていた)その記憶を断片的に思い起こしながら弁護する、っていうのが本筋かしら。これって、オウム事件があった前後に、ついでみたいに叩かれたヤ○○○ファーム事件のことなのかしらと思った。現代では集団生活をする組織は外から見れば奇異に見えるが、中に入れば意外と普通だったりする。でも、大人ではなく子供たちが悩むのは、やはり何か変。2021/08/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17990418

ご注意
リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。