角川書店単行本<br> ひきなみ

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紙書籍版価格 ¥1,760
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角川書店単行本
ひきなみ

  • 著者名:千早茜【著者】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • KADOKAWA(2021/04発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041108550

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内容説明

小学校最後の年を過ごした島で、葉は真以に出会った。からかいから救ってくれたことを機に真以に心を寄せる葉だったが、ある日真以は島に逃げ込んだ受刑者の男と一緒に島から逃げ出し、姿を消してしまう。裏切られたと感じた葉は母に連れられ東京へ戻るが、大人になって会社で日々受けるハラスメントに身も心も限界を迎える中、ある陶芸工房のHPで再び真以を見つける。たまらず会いに行った葉は、真以があの事件で深く傷ついていることを知り――。女であることに縛られ傷つきながら、女になりゆく体を抱えた2人の少女。大人になった彼女たちが選んだ道とは。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

327
千早 茜は、新作中心に読んでいる作家です。今回は、フィーチャリング桜木紫乃といった感じ、生きづらい二人の少女(女性)の友情物語でした。今でもこんなハラスメント部長は存在しているのでしょうか? https://www.kadokawa.co.jp/topics/57812021/06/02

ウッディ

248
家庭の事情で祖父母のいる瀬戸内の島にやってきた葉は、フェリーで真以と出会う。出生の事で後ろ指をさされながらも孤高を貫く真以に憧れ、友達になる。ある日、真以は脱獄犯の男と姿を消すが・・。本人たちの意思に関わらず、事件の真相を都合よく解釈しようとする人々やマスコミの存在は、「流浪の月」を彷彿とさせた。自分を残して消えた真以を探し続けて成長した葉、そして再会した二人の間に流れたものは、閉鎖的な島の人間関係、ハラスメントを行う上司など、女性を下に見る嫌な現実社会にも負けない力強く、温かいものだったような気がする。2021/07/28

いつでも母さん

229
子供の頃「大人の話に口出さないの。」と言われた。学生の頃は親に絶対服従で勤めてからは「女のくせに」と。私はずっと私なのに。そんなことをフッと思い出した。千早さんの新作は島で出会う幼少期を描いた海の章と、大人になって東京で再会する陸の章から成る『生きづらさ』『友情』『生き方』が描かれていた。どこを切り取っても彼方側とこちらがあってそれは平行線で決して交らない。声に出して言わないだけでこれは現実。だから苦しいし苛立つのだ。この先が明るく開けるとは限らない。このラストをどう捉えよう…2021/06/03

ムーミン

198
「真っ直ぐにその人を見る」のは難しいことなんだろうか。自分とその人との関係性だけの中で、その人を判断することはそこまで難しいことなのだろうか。その人にくっついた様々な情報、人からの評価。自分の心が感じているその人と、他者のフィルターを通して聞こえてくるその人の違いになんとも言えず嫌なものを感じてしまう瞬間が、何度も蘇りました。2021/12/11

本詠み人

192
『透明な夜の香り』に続き2作目。三月という約束で母の郷里へ転校した小6の葉。そこは古い因習にとらわれた島だった。錆びた高速艇で出会った真以に助けられ、仲良くなっていく二人。その日々は葉にとって宝物のようにきらめいて(第1部 海)ある事件に関わったことで別れた二人が再開する第2部 陸。ずっと会いたかった真以…けど、嘘をつきいなくなったその理由が訊きたくなくて、封印してきたその思い。辛く切ない気持ちに翻弄されながら読み進む。あぁ…この作者さんの作品とても好きだ。語りきれないもどかしさよ🥲2021/08/29

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