集英社文芸単行本<br> その扉をたたく音

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紙書籍版価格 ¥1,540
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集英社文芸単行本
その扉をたたく音

  • 著者名:瀬尾まいこ【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 集英社(2021/02発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087717419

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内容説明

本屋大賞受賞『そして、バトンは渡された』著者の新たな代表作! 音楽と人が生み出す、たしかな希望の物語。29歳、無職。ミュージシャンへの夢を捨てきれないまま、怠惰な日々を送っていた宮路は、ある日、利用者向けの余興に訪れた老人ホームで、神がかったサックスの演奏を耳にする。音色の主は、ホームの介護士・渡部だった。「神様」に出会った興奮に突き動かされた宮路はホームに通い始め、やがて入居者とも親しくなっていく――。人生の行き止まりで立ちすくんでいる青年と、人生の最終コーナーに差し掛かった大人たちが奏でる感動長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

495
『俺だけが真ん中にいた世界は、もう終わったんだ』と顔を上げる宮路。そんな宮路が、人が関わり合いを持つ社会の存在を意識し出す様を見るこの作品。それは、『自分以外の人を愛することがどんなことなのか。自分以外の人と時間を共にすることが何をもたらすのか』という人と人との関わりが人生の中で大きな意味を持つかを教えてくれた物語でした。いつもながらに、ふわっと描かれる作品世界の中に、深い奥行きを感じさせてくれるこの作品。読後感が保証された瀬尾さんならではの優しい世界観に包まれた、人の心のぬくもりが感じられる作品でした。2021/07/28

ウッディ

469
ミュージシャンを目指しながらも、覚悟もなく、親からの仕送りでダラダラした生活を送る29歳の宮路は、演奏で訪れた老人ホームで、介護士の渡部のサックスに魅了され、なりゆきで水木のばあさんの使い走りとなる。楽天的で自分勝手な宮路に、最初は反感を覚えながらも、優しく真面目で、なにより寂しがり屋の彼が愛おしくなってくる。「ぼんくら」と言い放題だった水木のばあさんの本心を記した手紙、特に大事にしていたハンドタオルの話にウルウル。太田君に続き、渡部君のその後も知ることができ、お得感のある一冊でした。2021/08/28

ノンケ女医長

418
出版社の真意と少し違うかもしれないが、91歳の水木静江さんが書いた手紙 (195-6頁) を読み、とても感動した。そよかぜ荘に入り、人生が終わったと感じた、口の悪い静江さん。いろいろなことが分からなくなる前に、29歳のぼんくら息子に手紙をしたためた。裕福な家庭に生まれてしまい、本人なりに将来を悩み抜いてきた宮路は、人生の大先輩から受け取った封筒と手紙を、今後ずっと大切にすると思う。心を揺さぶる音は、確かにいたる場所で奏でられているかもしれないが、著者の「心を揺さぶる文章力」には遠く及ばないと改めて思った。2021/03/09

うっちー

376
私は宮路タイプ、渡部さんはめちゃくちゃ強い人。2021/03/21

旅するランナー

325
老人ホーム「そよかぜ荘」での出会いが爽やかに描かれます。29歳無職のギター弾き宮路の成長が読んでいて心地よいです。そして、介護スタッフ渡部くんの飄々としたたたずまいと、混じりけのないサックスの音色に癒されます。僕の中にもあるであろう、人への優しさという心の扉をたたいてくれます。2021/05/09

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