高瀬庄左衛門御留書

個数:1
紙書籍版価格 ¥1,870
  • Kinoppy
  • Reader

高瀬庄左衛門御留書

  • 著者名:砂原浩太朗【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 講談社(2021/01発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065192733

ファイル: /

内容説明

五十手前で妻を亡くし、息子をも事故で失った郡方の高瀬庄左衛門。
老いゆく身に遺されたのは、息子の嫁だった志穂と、手すさびに絵を描くことだけだった。
寂寥と悔恨を噛みしめ、韜晦の日々を送るが、それでも藩の政争の嵐が庄左衛門を襲う。

「決戦!小説大賞」でデビューし、文芸評論家・縄田一男氏に「新人にして一級品」と言わしめた著者。
藤沢周平、乙川優三郎、葉室麟ら偉大なる先達に連なる、人生の苦みと優しさ、命の輝きに満ちた傑作時代長編!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

242
第165回直木賞候補作となったので、図書館に予約して漸く読めました。砂原 浩太朗、初読です。時代小説としては良書ですが、テーマおよび主人公が地味過ぎます。 https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=00003409072021/11/29

みっちゃん

174
何故だか自分でもわからないうちに、最終頁が涙でぼやけてしまった。ある架空の藩で起きた騒動を、下役の老武士の視点で描いているのだが、淡々とした抑制の効いた文章から浮かび上がる、大切な存在を喪った悲しみ、どんなに努力しても越えられない身分制度の理不尽さに対する怒りと諦め、それでも生きていかねばならぬ哀しみと、だけど、その生を全うしようとする覚悟。どれもが胸に迫る。「ひととしての矜持」がそこにはある。2021/09/29

パトラッシュ

167
藤沢周平の『三屋清左衛門残日録』を連想した。妻を失った初老の主人公が藩の政争に巻き込まれる物語に、派閥抗争に過去の事件や旧友が絡んだり釣りや絵など趣味を始める点も同じだが、異なるのは全編に漂う空気だ。仲の良い息子夫婦と孫や友に恵まれた清左衛門の周囲は賑やかでユーモアが感じられるが、息子が急死しお家断絶が確定的な庄左衛門は深い寂寥感のただ中で生きている。庄左衛門が「選んだ以外の生き方があった、とは思わぬことだ」という境地に達するラストは、過去を悔わない諦念こそ生きる指針になり得るとの作者の思いが感じられる。2021/04/28

本詠み人

147
【第134回 山本周五郎賞 候補作】【第165回 直木三十五賞 候補作】初読の作者さん「こうとしかならなかったのだな(中略)ちがう生き方があったなどというのは錯覚で、今いるおのれだけがまことなのだろう」美しく清々しい自然の描写。淡々としていて静かな武家の佇まい。当時の50歳は隠居するような年齢だろうが、枯れてはいなかったのが少々残念。それまでの主人公の人となりと、ちょっと違和感あり。シリーズものとのこと。弦之助・監物兄弟、半次、俊次郎…個性的で魅力的な登場人物が多く、続編があるなら読みたいです。2021/08/10

とん大西

144
高瀬庄左衛門…なんとも後ろ姿がよく似合う。妻は病で逝き、一人息子も不慮の事故で喪い…。庄左衛門、あとはただ朽ちてゆくのみ、細やかに花鳥風月を愛でながら。齢五十、小録の郡方を務め、それなりに平凡で孤独。徒然に嘆き、徒然に達観。愁い漂う健気さが沁みる。人の日々は哀しみとともに有り。亡き息子の妻・志穂との淡く切ない慕情、息子のかつての好敵手・弦之助とのぎこちなくも粋なやりとり、昔、恋焦がれた芳乃との再会。紡ぎ出す一言一句どれもこれもが叙情的でたまらない。日本語の味わい深さ、麗しさを堪能しました。いい作品です。2021/08/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17318411

ご注意
リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。