BIRTH いのちの始まりを考える講義 - 発生生物学者ギルバート博士が生殖補助医療と人間を語

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BIRTH いのちの始まりを考える講義 - 発生生物学者ギルバート博士が生殖補助医療と人間を語

  • ISBN:9784758112154

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内容説明

発生生物学の教科書で知られるギルバート博士が,不妊治療当事者(かつ研究者)のピント-コレイア博士とともに語る“世界で最も重要な物語”.発生生物学と経験談をもとに,生殖科学と21世紀の家族の姿を考える

目次

はしがき
謝辞

◆第1部 物語の重要性
第1章 概念のデトックス:ホグワーツに戻りヒト発生学を学ぶ
第2章 不妊とその克服の物語:ブラッディ・メアリーとの姉妹性

◆第2部 受精とその不満
第3章 受精:死の淵にある2個の細胞、数十年を生き延びる新たな生命体の形成に共同作業で臨む
第4章 受精の儀式:人工授精と体外受精――希望と恐れ

◆第3部 母親と胎児
第5章 ヒトの正常な発生と生命の始まり:なぜ科学者は神学的疑問を問われ、なぜ神学者は科学的疑問を問われるのか
第6章 テクノロジカル・マザー

◆第4部 生物学を介して人の在り方を改善する:現実と幻想
第7章 動物、細胞、遺伝子のクローニング:クローニングはどこから来て、この先どこへ行くつもりだろう?
第8章 黄金時代:私のクローニング秘話

◆第5部 エピローグ
第9章 不妊戦争:すべての望みがついえたあとの人生とは? さて、どう立て直していきましょうか?
第10章 人は恐れ、人は驚異する:人体に乾杯

付録:生殖補助医療のための

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mukimi

107
興味深い発生学の講義の後、不妊女性が太古の昔から現代に至るまで背負ってきた深い悲しみが訥々と語られる。不妊カップルに対する精神的社会的サポートの希薄さを指摘しつつLGBTQ理解の拡まりに繋がる「遺伝的に繋がった家族」ではない新・家族像へ寛容になるべき時代の到来が説かれる。今年4月より不妊治療は保険診療となる。いち産婦人科医として「産みたい」という願望は「生きたい」に匹敵すると感じる。晩婚化高齢出産の時代、その願望を健全たらしめるため医療者も患者も相応の知識と覚悟、そして寛容さを要するのだと認識した。2022/01/15

zoe

22
Fear, Wonder, and Science in the New Age of Reproductive Biotechnology (2017). 科学としても、哲学としても、今がどのような状況にあるのか、よく理解できます。キャリアが始まる前に若者は、人生をどのように選択するにしても、機会損失をしないための知っておく知識だと感じました。色々な視点で論じられているので、この「機会」も一点ではないです。全体的に優しく、マスコミに勉強を促す調も感じました。2020/12/05

spatz

7
いのちのはじまり とはとても大きな概念。 単なる医学書のようなものではなく、倫理や哲学についても示唆に富み、また翻訳本であることから、考え方、例えば、読み手に共通の文化的背景、宗教的な考え方、も独特のものがある。言葉の使い方、何かを論ずる時のメタファーの使い方の重要性。 非常に内容の濃い本なので、物語のように一気に読み切るというタイプの本ではない気がする。必要な時に必要なところを時間をかけて噛み締めて読むもの。 https://www.netgalley.jp/catalog/book/2026102021/12/18

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