野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想

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野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想

  • 著者名:元木昌彦【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • (株)現代書館(2020/10発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784768458785

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内容説明

おもしろうてやがて哀しき編集者」初めて書かれた大手出版社への挽歌。

本書には、平成史を彩った数多のスター、政治家
などが次から次へと登場する。オウム真理教事件
をはじめ日本社会を震撼させた大事件を描く際
の臨場感も圧巻。また、編集長として戦友のよう
に付き合った名物記者たちを活写する筆致は深
い感動を呼ぶ。著者にとっては、「有名無名」より、
「人間」一人ひとりに焦点を絞ることが何よりも
大事なのだ。同時代を生きてきた誰もが自らの来
し方を想起できる点も本書の大きな魅力である。

【著者】
元木昌彦
1945年新潟県生まれ。早稲田大学商学部卒。1970年講談社入社。「月刊現代」、「婦人倶楽部」、「週刊現代」を経て、1990年「FRIDAY」編集長。1992年から1997年まで「週刊現代」編集長・第一編集局長、1999年オンラインマガジン「Web現代」創刊編集長。2006年講談社を退社し、「オーマイニュース日本版」編集長・代表取締役を経て、現在は出版プロデューサー。「週刊現代」編集長時代には週刊誌5位に低迷していた売上を、創刊以来最大発行部数150万部、当時の週刊誌トップにまで伸ばした。

目次

プロローグ 引っ込み思案だった高校時代とバーテンダー稼業

第1章 講談社の黄金時代
第2章 フライデー編集長「平時に乱を起こす」
第3章 週刊現代編集長「スクープのためなら塀の内側に落ちても」
第4章 ばら撒かれた怪文書と右翼の街宣、そして左遷
第5章 もしも、もう一度逢えるなら

エピローグ 愛すべき名物記者たちへの挽歌

あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

83
新潮社の齊藤十一さん、文藝春秋の木俣正剛さんに続き、最近、編集者の本が続く。「FRIDAY」「週刊現代」の編集長として大きな成果を挙げた元木昌彦さん。その厳しい仕事ぶりや臨場感のあるエピソードを面白く読んだ。野間家のオーナー企業である講談社において、社長にも阿らない著者の不器用な生き様は、親友であった本田靖春さんとダブって見える。本当は優しいのに素直に表現できない「拗ね者」本田靖春と「野垂れ死に」元木昌彦のシャイな二人である。本書の残念は、余りにも文章が下手なこと。本当に出版社の人かと疑いたくなるレベル。2021/09/10

fwhd8325

52
振り返ってみると、あの時代はよかったというのはずっとついて回るのだろう。得てして、人の成功物語は鼻について食傷気味になるものです。それでも、伝説の編集長と言われる著者の語りは、なかなか面白い。アウトローとも違う空気を感じさせる。2020/08/03

ステビア

18
『週刊誌編集長』と被る部分も多い。死んでいった者たちへの挽歌。2020/08/21

tetsubun1000mg

8
「フライデー」「週刊現代」の編集長を歴任した方らしい。 芸能人、政治家のスキャンダルを暴くのに、全身全霊かけて取材する記者と編集者たちを描いている。 週刊誌とはいえ、記事の裏を取る事にも慎重に時間をかけるらしい。 この本では仕事で出会った、政治家、上司、記者たちの生き死にまで明らかにしていく。 自分たちの命を削るような紙面作り、自分自身の管理職としての出世と左遷、講談社役員・社長たちの暗躍ぶりまで書いてしまう。 真実を暴いて記事にすることから離れられないように感じられる。 週刊誌編集長の生きざまを見た。2020/09/06

sasha

7
大手出版社に在籍したからこそだよね、天井知らずの経費の話なんかは。大手出版社である講談社の一面を知るにはいいが、自慢話が少々鼻につく。今とは時代背景が違うから現代の尺度では測れないけど、同じことを今やったら駄目だろうなぁって話てんこ盛り。2023/10/17

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