内容説明
めっぽう前向き、女は苦手、腕は自慢の喧嘩流。湯船の船頭・辰之助が、華のお江戸をかき回す! ――隅田川でもひときわ目を引く屋形船の船頭・辰之助は、喧嘩流の腕も名高い大男。元義理の姉・志乃を湯女とし、移動式銭湯「湯船」を商う。志乃には、実は不思議な能力があり、背中に血のような赤い染みを見た者が、必ず数日中に死んでしまうという。江戸の町狭しと辰之助が暴れる時代小説新シリーズ!〈文庫書下ろし〉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けろけろ
8
はじめはちょっと引いた。お武家の奥様だったのに、そんなバカなー!ってか、辰之助、元武士でそんな設定ありえないだろー!と思ったんだけど、とにかく展開が早くてどんどん読めちゃう。主人公の辰之助が能天気で、なんかあって考えて、考えてもわかんないとすぐ「ま、いっか!」って単純な男で、しかもやたら背が高くて顔も良くて武道の達人で、なのに能天気。このキャラが魅力的だった。脇役も、それぞれいい味だしてたしね。というわけで、読み始めはひいたんだけど、楽しく読みました。2作目も読んでみよう。2010/06/10
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
8
時は安政2年(1855年)の8月初めの江戸。「湯船」という屋形舟に浴槽を載せて川を流して客を取る、いわば移動式の銭湯を商いとしている男・辰之助が主人公。元義理の姉・志乃を湯女としているのですが、実は志乃には不思議な力があり・・。シリーズ第1弾。辰之助の男っぷりが実によかった!特に「地獄絵図」の話が良かったです。新撰組の土方さん達の登場も嬉しかったです。続編もあるようなので、そちらも読んでみたいです。★★★★2010/05/25
GaGa
5
湯船が舞台と言うのがいいですね。江戸切り絵図を見ながら読むととても楽しめます。続編期待します!2010/04/07
ikyo_01
5
設定や、辰之助の性格、志乃の能力、色々と面白そうな要素がいっぱいですが、今回は新シリーズの1話目と言う事なのでしょうか、紹介的になっていて大人しい様に感じました。これからもっと暴れてくれるんでしょうか?2010/03/30
雨巫女
4
実在する人物や出来事を通じて描いてあって、なかなか面白い。最後の(続く)に、期待してます。2010/05/03