メイドの手帖 最低賃金でトイレを掃除し「書くこと」で自らを救ったシングルマザーの物語

個数:1
紙書籍版価格 ¥1,980
  • Kinoppy
  • Reader

メイドの手帖 最低賃金でトイレを掃除し「書くこと」で自らを救ったシングルマザーの物語

  • ISBN:9784575315585

ファイル: /

内容説明

シングルマザーの著者が子供を育てつつ最低賃金のメイド(清掃員)として働き、貧困、社会の偏見、DVを振るう元パートナーや経済的自立を阻む恋人、それら全てが低下させる自己肯定感に苛まれながらも作家になる夢と自らの解放を叶えていく様子を描いた自伝的作品。発売早々全米ベストセラーとなり、オバマ前大統領の2019年推薦図書にも選出。NETFLIXで映像化決定。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆのん

83
シングルマザーであるステファニー・ランド自身の実話。娘のミアを1人で育て、25年来の夢だった作家になる。ステファニーの言う『1人』とは本当に『1人』だ。夫はもちろん、親も友人もいない。そして究極の『1人』は精神的にも限界を迎える。彼女を支えたのは娘のミアの存在なのだろう。『夢』を見るゆとりも無いし、将来の事は不安の大きさから目を背けてきたのではないか。この世界で2人きりの『愛情』がステファニーに力を与えた…いや、強くなるしかなかったというのが本当なのかもしれない。飾らない真実を書いている所が良い。1952020/08/21

とよぽん

65
貧困・・・誰もが何かのきっかけで陥るかもしれない。自由の国アメリカで、大学進学を諦めたステファニーはシングルマザーになりホームレス・シェルターで苦難に満ちた新生活を始める。そして他に選択肢のないメイド(他人の家を掃除する仕事)として「その日暮らし」の孤軍奮闘する毎日。フードスタンプ、という屈辱的でも有難い制度があるけれど、それさえも貧困で怠け者の烙印という目で周囲から見られる。しかし、文章を書く人になりたいという夢、あこがれの地ミズーラに住みたいという夢を追い続けた彼女は、ついにそれを実現させた!2020/11/24

踊る猫

35
まるでケン・ローチの世界だ。貧困に身をやつし、メイドとして働くしかない女性の苦痛が伝わってくる。ユーモアがない分こちらを試すところがあるとも言えるが、私は彼女の筆致に助けられて読み進めることができた。想像を絶する貧困に対して、人は想像力が働かなくなるところがあるらしい。生活保護やフードスタンプ制度に関して、彼女の理不尽な体験と考察が特に読ませる。日本もアメリカも同じ……と考えると先行きが暗くなる。だが、彼女は腐らない。じっと眼前の事態に対応し、「ハードワーカー」として働く。だからこそ女神は微笑んだのだろう2020/11/04

かんやん

33
産む決断をしたために、BFからハラスメントを受けて、離婚した両親も諸事情から助けてくれず、子と二人ホームレスになり、政府援助を受けながら最低賃金の清掃の仕事に就く。思慮が足りず、計画性もない(批判ではない)。米では無名人の自伝がベストセラーになったりするそうで(『ヒルビリーエレジー』が浮かぶ)、本書もそういう体験記、サクセスストーリーなのだが、仕事内容や仕事先での観察が実に読ませる。書かれた方はたまったもんじゃないと思うが。シングルマザーの孤独と不安、経済的苦境、そして愛への飢え…胸を抉られた。2022/02/23

はるき

33
 社会の歪みに飲まれかけた女性のノンフィクション。国は違えども、世界中で弱い立場に追いやられる人は多いと思う。著者は立ち向かい勝利したが、それが叶わない人の方がきっと多い。見逃さない、目をそらさない意識が大切だ。2020/08/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16007550

ご注意
リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。