集英社文芸単行本<br> 家族じまい

個数:1
紙書籍版価格 ¥1,760
  • Kinoppy
  • Reader

集英社文芸単行本
家族じまい

  • 著者名:桜木紫乃【著】
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • 集英社(2020/07発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087717143

ファイル: /

内容説明

札幌近郊の美容院のパートとして働く智代は、子どもたちが独立したいま、夫とふたりで暮らしている。夫にも自分にも老いを感じ始めたある日、妹から母が認知症になったという電話が。横暴な父から離れるため、実家とは長らく距離を置いてきたが、母の様子を見に行くことになり――。別れの手前にある、かすかな光を描く長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

440
7月の第一作は、桜木 紫乃の最新作です。桜木 紫乃は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。中高年の行き詰った家族の終焉の物語、連作短編集でした。家族とは何なのかを改めて考えさせる作品です。しかし『陽紅』と書いて「ピンク」と読ませる名前、良く娘がグレなかったもんです。 http://seidoku.shueisha.co.jp/2006/read07.html2020/07/01

さてさて

364
『どんな時代、どんな状況のときも、家族の問題は残ります』と語る桜木さん。『家族との関係を考えたいところに差しかかった人に、この本が届くといいな』と続ける桜木さんが描くこの作品。『家族』と言われて漠然と思い浮かべる範囲は、人生の歩みと共に大きく変わっていく、その変化に向き合う日が誰にも必ず訪れる、そんな人の世の定めを淡々と描いたこの作品。読みたくない、触れたくない、そして、他人事としていたい私たちに厳しい現実を突きつけるこの作品。私にとっての『家族』ってなんだろう、改めて自問する機会をいただいた作品でした。2021/02/01

ウッディ

345
認知症の妻サトミを介護する夫の猛夫、そして離れた土地で暮らす二人の娘、彼らに関わる人たちの姿をそれぞれの視点で描いた連作短編集。北海道を舞台にした家族の物語は、老々介護や狭いコミュニティ、打算や奔放な父に対する意地など、重く陰鬱なテーマを描いており、桜木さんらしく、予定調和しないリアリティがある。それぞれのわだかまりや葛藤を抱えた登場人物にとって、家族関係の清算を意味する「家族じまい」、簡単に断ち切ることができないものだから、家族終い(じまい)ではなく、家族仕舞い(じまい)なのかもしれない。2020/12/09

260
あゝ、辛いなぁ。「老いる」事の難儀さ、と家庭を持って両親と離れて暮らしを営む娘。自分の仕事の場において、智代やサトミ猛夫達の雛形を見ることは日常だ。都会に住む娘に頼るしか無い老親。親子の間の軋轢のカケラをチラつかせながら、終の住処探しにため息をつく息子や娘達。振り返って自分はどうなのだろうと思えば、先行きは決して安穏ではなさそう、そんな事を思わずにはいられない物語だった。サトミの姉登美子の割り切り方が唯一天晴れだった。つくづく健康に元気に死にたいものだと切実に願う。2020/06/21

美紀ちゃん

256
サトミさんの周りの人達の連作短編集。 サトミさんは、ボケたふりをしていたの?疑惑。 陽紅→ピンク→ようこ。 すごい名前だけど、前向きで良いお嫁さんで良かった。 乃理ちゃんは、妹だけど姉に厳しい。独自の正義感で説教する。善意で言っていると信じているから余計に始末が悪い。 人間誰でも老いる。 まだ全然想像できないけど、周りに迷惑をかけずに老いたい。と思った。2021/03/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15769570

ご注意
リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。