異職怪談

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異職怪談

  • ISBN:9784801304314

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内容説明

怪異――それは常世と隠世(かくりよ)を結ぶ奇妙な体験。
怪異を蒐集していると時に変わった職業に行き当たることがある。
池に落ちたボールを拾うゴルフボールダイバー、弱った木々を治療する樹木医、伝書鳩を育てる伝書鳩ブリーダー……。そうした特殊な職業についている人々が体験する怪異は、一味も二味も変わっていることが多い。鮨職人が目撃した謎の「のっぺらぼう」の正体。死の香りを嗅ぎ分けるフレーバリスト。シューフィッターのもとにやってきた不気味なフジツボ男。路線バス運転手が遭遇したもの言わぬ乗客たち……。
「私の体験をどうか最後まで聞いてください……」
隠世はあなたのすぐ傍にも広がっている。独特な余韻を残す〈実話〉怪異譚アンソロジー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒデキ

35
世の中には、色々な仕事があるんだなあ~と思って読んでいました。そして、その仕事の一つ一つに怖い話があることも判る気がします。 2021/05/17

chatnoir

17
出来れば仕事中の怪異は避けたいけど、それに出会ってしまった人の実話怪談。神職、墓参り代行、湯灌師などのさもありなん系の職業から、鳩ブリーダー、お寿司屋さん、SEなんて言う方のお話もあり...面白かった。2020/02/03

澤水月

14
鳩ブリーダー、ゴルフボールダイバー、高層窓拭き、宮司、競馬の予想屋、ネパールの空港での機体誘導者マーシャラー、養蚕家、…多彩で特殊な職業の人々らが体験した怪異。まず職の話がどれも面白い。想像もつかないような多くの仕事が世にはあり、その数だけ怪異もある… 2020/02/04

綾乃

10
色々な職業の人が体験してきた怪奇現象を、著者が聞き取る形式で綴られた26話。 それほど怖い話はないが、昼間は人が集まる賑やかな場所が一転、夜になり人けがなくなった静かな場所、暗闇が増した空間、その隙を突いて起こる怪奇現象。昼と夜の差が大きければ大きいほど不気味さが増す。 結婚式ペーパーアイテム作成業と、証明写真機メンテナンスの話が印象的。 夜勤のある仕事、暗闇が苦手な私には無理だ😭 2021/07/28

sonettch

10
「待ち人」「吉兆」「真夜中の警報」「魚怪」「本当に見えていた景色」「土地憑き」「魅入られた者」「覚えられない」「見知らぬ生徒」「画面の向こう側」「神隠し」「職の矜持」「おかいこさま」など印象深い話が多い。路線バス運転手の話がかっこよかった。2020/09/01

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