文春e-book<br> 一人称単数

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文春e-book
一人称単数

  • 著者名:村上春樹【著】
  • 価格 ¥1,500(本体¥1,364)
  • 文藝春秋(2020/07発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163912394

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内容説明

6年ぶりに放たれる、8作からなる短篇小説集 
「一人称単数」とは世界のひとかけらを切り取る「単眼」のことだ。しかしその切り口が増えていけばいくほど、「単眼」はきりなく絡み合った「複眼」となる。そしてそこでは、私はもう私でなくなり、僕はもう僕でなくなっていく。そして、そう、あなたはもうあなたでなくなっていく。そこで何が起こり、何が起こらなかったのか? 「一人称単数」の世界にようこそ。

収録作
「石のまくらに」「クリーム」「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」「ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles」「『ヤクルト・スワローズ詩集』」「謝肉祭(Carnaval)」「品川猿の告白」(以上、「文學界」に随時発表)「一人称単数」(書き下ろし)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

803
村上春樹の新刊小説。8つの短篇を収録。一見したところは、作家自身の過去のそれぞれの時期を回想風に綴った小説に見える。それが「品川猿の告白」まで読み進めてきたところで、ふとそれまでの作品を振り返ることになる。誰がどう見ても、真っ赤なフィクションである品川猿がどうしてここに紛れ込んでいるのか。実体験を語ったかのような作品群も全くのフィクションだったのではないか?そうなのだ。「ヤクルト・スワローズ詩集」は幻だし、ビートルズのレコードを胸に抱きかかえた少女も、詐欺罪で逮捕された醜い女も実は存在しなかったのである。2020/07/31

starbro

569
私はハルキストでも村上主義者でもありませんが、村上 春樹の新作をコンスタントに読んでいます。本書は、バラエティに富んだ半分私小説的幻想短編集でした。オススメは、『石のまくらに』& 『品川猿の告白』です🐵 チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァを聴いてみたい♪ https://ddnavi.com/review/656391/a/2020/09/01

ウッディ

468
ストーリーが面白いかどうかは別にして、ドライでオシャレな文体を楽しむことができる、私小説風の8編の短編集。ビートルズ、チャーリー・パーカー、シューマン等、随所に村上さんの好きな音楽が出てきて、物知り顔で好きな音楽を語る主人公が少しうざくもあり、自意識過剰な若い頃を思い出して、恥ずかしくもありました。一度だけ寝た女性から自作の短歌集が送られてくる「石のまくらに」、これまで出会った最も醜い女性のことを語る「謝肉祭」、世にも奇妙な物語風の「品川猿の告白」が印象的で、良くも悪くも「ザ・村上春樹」という一冊でした。2020/12/10

とも

459
音楽絡みのお話が面白かった。 音楽を聴く環境の違いが、時代や場所、オーディオなどで表現されていて面白かった。 ちょっと不思議な世界に迷い込む。自分から見た世界と他の世界から見られた自分。それが交錯した時に起こる。 恥を知りなさい。2021/01/31

kazi

449
短編小説集でも、久々に新作読めて大満足です。読み始めた瞬間あの特別な文体が流れ込んできて「いま村上春樹の新刊を読んでるんだ!」と強烈に感じました。都市生活者のリアルと幻想の上に音楽が花を添える村上ワールドの魔法は健在でした。それぞれ個性的で面白い作品ばっかりだったが「品川猿の告白」が個人的ベストかな~。東京奇譚集のときには感じなかったけど、「女性のIDなり名札なりを盗んで、その名前を自己の中に取り込む」という行為の生々しさを本作では強烈に感じました。そのほか「謝肉祭」「一人称単数」なんかも好みの作品です。2020/07/23

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