星に仄めかされて

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紙書籍版価格 ¥1,980
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星に仄めかされて

  • 著者名:多和田葉子【著】
  • 価格 ¥1,881(本体¥1,710)
  • 講談社(2020/05発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065190296

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内容説明

世界文学の旗手が紡ぎだす
国境を越えた物語(サーガ)の新展開!

失われた国の言葉を探して
地球を旅する仲間が出会ったものは――?

【本書の登場人物たち】

Hiruko ヨーロッパ留学中に「母国の島国」が消滅してしまった女性。同じ母語を話す人間を探して世界を旅する。

クヌート デンマークに住む言語学者の卵。Hirukoと出会い、彼女の旅に同行する。

アカッシュ ドイツに留学中のインド人男性。女性として生きるため、赤いサリーを身にまとう。

ナヌーク グリーンランド出身のエスキモー。語学の才能豊かで、日本人を演じていた。

ノラ 博物館に勤めるドイツ人女性。行き倒れていたナヌークを救う。

Susanoo 福井で生まれた日本人。ある時から歳を取らなくなり、言葉を喪失する病気になった……?

Hirukoがつくり出した独自の言語、〈パンスカ〉が見知らぬ人々を結びつける。
分断を超えた希望を描く、全米図書賞作家の新たな代表作。

目次

第一章 ムンンは語る
第二章 ベルマーは語る
第三章 ナヌークは語る
第四章 ノラは語る
第五章 アカッシュは語る
第六章 ニールセン夫人は語る
第七章 クヌートは語る
第八章 Hirukoは語る
第九章 Susanooは語る
第十章 ムンンは語る

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nico

107
失われた母国の言葉を探すHirukoの旅、第二部。ヨーロッパ留学中に自分の母国が消滅してしまい、それにより自分の母語も消えつつある。母語を話したいのに話せない。それはどんなに辛いことか。それに対して「消えてしまった国の言葉を取り戻してどうするつもりだ」と問う人もいる。言語って母語って何だろう。国によって使う言語が異なることについてつくづく考えさせられた。いよいよHirukoの母国・世界から消えてしまった島国を探しに仲間と共に旅立つことに。次回第三部で消えた島国がどのようになってしまったのか、とても楽しみ。2020/09/07

どんぐり

92
『地球にちりばめられて』に続く第2部。前回のHiruko 、クヌート、アカッシュ、ナヌーク、ノラなど、名前を覚えきれない登場人物がSusanooのいるコペンハーゲンの病院にてんでんばらばらやって来る。彼らは「わからラララない。おいらラも遠くから来たララ」と、言葉を玩具にてんでんばらばら語り始める。物語が全然動かないなと思ったら、残り数ページ。突然、「消えてしまったかもしれない島国」を探しに、彼らは船の旅に出るのだった。言葉遊びと物語のバランスが微妙、続編に期待!?2020/08/11

なゆ

84
「地球にちりばめられて」の続きがあったとは!Susanooの失語症の治療で、Hirukoと彼女を手助けする面々がコペンハーゲンに集まって来る。それぞれの旅の手段やらも様々で、病院に登場する新たな人物たちも面白いのだけど、いちいち言葉を分解してこねくりまわすようなところが味わい深い。たびたび脱線させられる気分にもなるけど、こんなに言葉と戯れる読書は多和田さんならでは。Susanooはなんだか刃のように攻撃的で、謎だらけ。どうやらさらに旅は続くようで、さあ今度は失われた国を目指す船旅へ?!次作が楽しみ。2020/09/10

ヘラジカ

64
唐突な終わりを迎えた『地球に散りばめられて』の続篇。あれはああいう幕引きなのだと考えて続きが書かれるとは思ってもみなかった。戯れのように見える言語感覚から作り出された異質のパースペクティブは変わらず、バトンタッチしていく視点も軽快に走る。一見するとユーモラスで突飛な物語は、文化の境界性、人間の個性に焦点を当てていてかなり先進的なのではないかと感じる。類稀なる世界観を持った作家だが、グローバル化していく地球で生きていくためにはこの観点が必要なのかもしれない。これまた一癖も二癖もあるラストが悩ましい。2020/05/22

アマニョッキ

52
「地球にちりばめられて」の続編。もう多和田さんの中には国境や言語などという概念はないのかもしれない。どこか遠い星で煙草をふかしながら、地球上のあらゆる国の言葉でクロスワードでもしていそう。そしてまさかの三部作!完結してからまた再読必至。本当に面白いんだけれど、読むと脳がへとへとになるのよね。2020/12/07

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