アメリカン・プリズン 潜入記者の見た知られざる刑務所ビジネス

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アメリカン・プリズン 潜入記者の見た知られざる刑務所ビジネス

  • 著者名:シェーン・バウアー【著】/満園真木【訳】
  • 価格 ¥2,300(本体¥2,091)
  • 東京創元社(2020/04発売)
  • 夏休みは読書三昧!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~7/21)
  • ポイント 500pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488003944

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内容説明

全米150万人の受刑者のうち、約13万人を収容する民営刑務所。秘密主義に覆い隠されているその実態を明らかにするため、ジャーナリストの著者は、刑務官募集に応募して潜入取材を開始する。簡単に採用された著者が、ウォルマート並みの時給9ドルで勤務したのは、大手の刑務所運営会社が管理するルイジアナ州の刑務所。小型カメラとレコーダーを隠し持っての勤務中、彼が目撃したのは、慢性的に人手不足で(刑務官1人あたり176人の囚人を担当)、トラブルには誰も手を出さず、経費節減のため医療費などの経費が切り詰められている衝撃的な現場だった――。利益第一主義がもたらす歪みや非人間性。これらを暴露するのと並行して、著者は、奴隷制度を補完する形で民営刑務所制度が生まれた経緯や企業への囚人貸し出し制度など、アメリカの知られざる暗部を明らかにしていく。奴隷や囚人などの囚われた人々を利用して権力者が富を得ていく仕組みが、アメリカで脈々と受け継がれていたのだ――。本書のもとになった潜入取材の記事が民営刑務所の闇を暴いたことで全米に衝撃を与え、実際に政治を動かすまでに至った、傑作ノンフィクション!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

66
冒頭、ほんの数ページで得られる情報からして衝撃的である。受刑者の扱いや境遇、労働環境を告発する内容だけかと侮っていた(勿論それもあるが)。作者自身の潜入ルポと交互する形で、刑務所の歴史、如何にして資本主義に取り込まれ、奴隷制度の延長となったかが克明に綴られているのだ。頻繁に唸る読書。刑務官としての日常パートもかなり強烈で、こう言って良いか分からないが、読み物としても第一級の面白さである。民営の刑務所というもの自体に馴染みのない身からすると「想像を絶する」というに相応しい世界だった。必読の一冊。2020/05/03

ののまる

13
うわあ。地獄のよう。受刑者と刑務官がどっちなのかももうよくわからないほど。刑務官が時給9ドルの民営刑務所が営利をむさぼる。それはまさに、黒人奴隷解放後に、囚人を奴隷代わりに強制労働させていた歴史と全く同じ構図。本書によってオバマが民営刑務所委託を禁止したが、トランプが復活させ、彼らに移民収容所を経営させている…。2021/09/05

DEE

12
アメリカの民間刑務所へ極秘潜入調査に入った著者による生々しい内状と、刑務所の歴史の交互の章立て構成。奴隷が解放され、労働力不足に悩んだプランテーション主に囚人を貸し出すことで業績を上げた民間刑務所。しかしその労働環境は奴隷の方がマシという劣悪なもの。そして現在はどうか。囚人は単に補助金を引き出す道具であり、運動や娯楽も満足に与えられず、食事時間も削られ、更生プログラムは全く機能していない。そして人員不足と質の低下が結果的には州の負担を増やすという矛盾。貧困と差別が根にあるだけに解決は難しいと思う。2020/09/10

ハルト

12
読了:◎ 記者が、米国ルイジアナ州の民間刑務所に、刑務官として四ヶ月間働き、取材したルポルタージュ。奴隷時代から連面と続く刑務所ビジネスの裏を暴く。読みながら、そのあまりに劣悪な刑務所環境におぞけを震う。受刑者もだが、彼らを取り締まる刑務官の立場がまたひどい。低賃金、人員不足、身を守るための銃器すら持っていない。こんな環境でどうやって受刑者たちをまとめ上げなければならないのか。それもすべて金のため。企業だから金を儲けなきゃならないというなら、公営化されればいいのに。企業の私利私欲さ加減にはげんなり。2020/07/31

uniemo

9
作者が民営の刑務所に刑務官として潜入して取材した記録と刑務所の歴史が交互に語られています。歴史部分も興味深いのですがとにかく潜入記録がショッキングな内容でその部分を先に読み進みたくなりました。作者が受刑者と接することで陥ってくる葛藤が精神的なホラー小説を読んでいるかのようでした。圧倒的な人数の受刑者を時給9ドルで採用された民間の刑務官がほぼ丸腰で管理するなんて無理があると思いました。2020/08/14

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