人生論 あなたは酢ダコが好きか嫌いか ~女二人の手紙のやりとり~

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人生論 あなたは酢ダコが好きか嫌いか ~女二人の手紙のやりとり~

  • ISBN:9784093965484

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内容説明

愉快痛快!年の差50歳の「真剣」勝負。

◎佐藤愛子さん曰く「人生論を書くつもりはなかったけれど、図らずも人生論になってしまいました」

◎小島慶子さん曰く「佐藤さんが下さった最後のお手紙の一節に、私は不覚にも涙が出ました」

 1923年生まれの佐藤さんと1972年生まれの小島さん。年の差50歳の二人が往復書簡を交わしました。夫婦のこと、生きること、今の時代、書くこと、話すこと、戦うこと……交わされる手紙の内容は実に様々です。
 「理屈の隘路にハマって呻吟している」小島さんの悩みに、佐藤さんはどう答えたか。佐藤さんが時に厳しく時に優しく返事をし、手紙を重ねるにつれて心の深い部分が赤裸々に綴られ、人生の大切なことが明らかになっていく往復書簡は、たっぷり笑えて、しかも深い感動を呼びます。
 
<夫婦喧嘩の大義は要するに「ウップン晴らし」ですからね。「颱風一過。後は雲ひとつない、ルンルン青い空」が望ましい>(佐藤さん)

<佐藤さんは私の愛が深いとおっしゃいます。そうかもしれませんが、だとしたら愛なんてロクなもんじゃないと思います>(小島さん)
 
 読後感はルンルン青空。元気がわき出ること請け合いです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よこたん

51
“私は思います。勝手に傷ついてクヨクヨしてる暇にむやみに傷つく自分を矯める努力をした方がいいんじゃないかとね。” なんやかやと、言うてもらえるうちが花だなあ。竹を割ったようなお二人のワハハハと豪快な手紙のやりとりかと思っていたら、小島慶子さんのほぼお悩み相談だった。佐藤愛子さんの器の大きさが、より際立つ。これ違う方との組み合わせだったら、もっと暗ーい展開になってたかも。しんどい思考、生き方をしてきた小島さんが、脱力できる糸口をこの機会に掴めていたらいいなと願う。酢ダコの例え話、あんまりピンと来ず(笑)2020/06/22

ann

45
新旧2人の豪放な、でも繊細な「女傑」の往復書簡。最後の書簡が圧巻だった。佐藤さんは既に半身は「神」の領域の人である、と言いきれる。いろいろ苦しさを抱えた小島さんが、佐藤さんの言葉で腑に落ちて行く様子がとても素敵だった。2020/07/18

チャッピー

38
佐藤愛子さんの思わず納得のアドバイスが素晴らしい。小島慶子さんはあまり知らなかったけど、夫とのことや自分の性格のことでグダグダ書いてる様にちょっと親近感を感じた。2020/07/12

パフちゃん@かのん変更

34
題名につられて読んだが、ちょっと合わなかった。豪胆な愛子さんは期待通り面白いが、小島さんは繊細過ぎてヒリヒリする感じ。2021/07/18

O-chami

27
軽く楽しい往復書簡かと思いきや、実に大真面目で真剣な、割と生々しい一寸変わった面白い読み物でしたね。 年の差50歳、慶子さんの悩み・愚痴・怒りを、愛子さんの大きな慈愛が包み込む。 何と今年、愛子さんは100歳を迎えます❗️ BGMは、愛子さんの兄・サトウハチロー・作詞/加藤和彦・作曲/ザ・フォーク・クルセダーズ・歌唱の「悲しくてやりきれない」🎶2023/02/03

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