内容説明
ようこそ! すこし不思議で、どこかなつかしい「明日町こんぺいとう商店街」の世界へ――。マスコットの「招きうさぎ」が目印の商店街を舞台に、七名の人気作家が描く、ほっこりおいしい物語。お気に入りのお店がきっと見つかりますよ。≪文庫オリジナル≫
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
172
東京スカイツリーの程近くにある架空の商店街「明日町こんぺいとう商店街」を舞台にした物語の第四弾。「インドカレー ママレード」言っちゃいけないと思っててもブレーキがきかなくなることってある。謝らなきゃと思うのにそれがなかなかできなくて。二人が仲直りして良かった。今回は人生につまずいた若者の話が印象的だった。人情味あふれる商店街はときにおせっかいだったりするけど、その力で閉じかけた心が外側に向いていく。青年部もできそうだし、続きが読めるといいな。2021/02/05
美登利
106
架空の町の商店街が舞台のアンソロジーです。寺地さん、山本さん以外は初読み作家さんです。温かく人情味溢れる雰囲気の町の商店街。どの建物も古くて住んでる人も古くて悩み多き若者は敬遠しがち?と思いましたが、悩みはあるものの人は人と関わって行く中で成長してゆくものなのだと思い知らされます。シリーズ3作出てるようなので、他の2冊も購入して読もうっと。蛭田亜紗子さんのお話にドキッとしました。他の作品も読んでみたくなります。もちろん山本さんの安定感は抜群でした。2020/05/15
ゆみねこ
96
大好きなアンソロジー第4弾。サクマ手芸店・ツルマキ履物店・川平金物店・しゑなん堂・インドカレーママレード・カフェスルス・おもちゃ屋うさぎや、7つのお店それぞれにちょっと新しい風が。青年部やスルスに集まるママたちはこれからこんぺいとう商店街でどういう風を吹かせるかな?2020/09/11
うどん
81
この本から初めて読みました。暖かいお話だな~。寺地さんと彩瀬さんがよかったです。2020/07/12
hitomi.s
79
ずっとぼんやり探していたシリーズ最新作。同じ街を生活に置く人々のお話たち。このアンソロジーはお気に入り。見かけたり少し挨拶をするくらいの、きっと知り合い以下の誰かにも、日常があって、出来事があって、気持ちがあって、思い出があって…と果てしなく想いを馳せられてしまう。ぐるっと回って、私は私の毎日を、ただただ、目いっぱいに生きようかなとすら思う、妄想力。いつもでなくていいから、貪欲でありたいな。2020/07/09