島を救ったキッチン シェフの災害支援日記 inハリケーン被災地・プエルトリコ

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島を救ったキッチン シェフの災害支援日記 inハリケーン被災地・プエルトリコ

  • ISBN:9784575315134

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内容説明

2017年9月に史上最大級のハリケーン「マリア」で壊滅的な被害を受けたカリブ海の島・米国領プエルトリコ。その惨状に心を痛め食料支援に向かった人気シェフ・ホセが見たのは、復旧や支援物資の配給が遅々として進まず、電気も水も、そして食料も断たれて困り果てる熱帯の島の人々の姿だった。コネと前例でガチガチになり非効率な支援を続ける政府機関、「やってますアピール」に必死な首長、そして自分のこと以外に無関心な大統領――「人災」の拡大する島で、レストラン経営で培った段取りや調達のノウハウを生かして一人でも多くの人に冷たい非常食ではなく「温かい、人の作った食事」をふるまおうと奮闘し、最終的には約300万食を支援したホセ。本書はその、ダイハードかつパワフルな奮闘記である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

泰然

10
こんなシェフが存在するとは!2017年にハリケーン「マリア」がプエルトリコ及び周辺の島々に壊滅的な被害をもたらし、著者は型破りな食糧支援を開始し、驚くべき成果を遂げる。本書は、災害支援だけでなく、様々な示唆に富んでいる。まず、会議と計画主義の政府団体や形式主義の支援団体とは真逆に被災者たちを食べさせたい一心からスタートし、地域ボトムアップの繋がりと機動戦略による推進力。具沢山のスープや、手作りのサンドイッチなど顧客(被災者)への品質精神。「夢を見なければ、現実は決して変わらない」の構想力は他人事ではない。2020/01/01

スプリント

9
ハリケーンの被災地で食の復興を目指し八面六臂の活躍をしたシェフの話です。行政や救援団体の実情や限界を知りやるせない気分になりますが、めげずに信念にもとづき活躍するシェフの行動力に希望を見出せます。 2020/06/28

tetsubun1000mg

9
プエルトリコは多くのMLBの出身地で有名な国だと思っていたが、アメリカの自治連邦区らしい。ハリケーンの被害がこんなに甚大だったとは知らなかった。 レストラン経営者である民間人が、こんなに全身全霊をかけて難民に食事の支援を続けた事実と、次々と起こる問題を解決していく実行力に驚かされる。 日本も震災、津波でボランティアが活動したが、行動力とスケールがけた違い。 日本人ボランティアが中東で人質になった時は自己責任と批判されたが、来日中のアメリカ国務長官は奉仕の精神は尊いと讃えていた事を思い出した。レベルが違う!2020/01/21

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