ブルーバックス<br> カラー図解 分子レベルで見た薬の働き なぜ効くのか? どのように病気を治すのか?

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ブルーバックス
カラー図解 分子レベルで見た薬の働き なぜ効くのか? どのように病気を治すのか?

  • 著者名:平山令明【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 講談社(2020/02発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065187326

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内容説明

あなたが飲んだ薬が、体のなかでなにをしているのか、知っていますか?
薬を理解するために必須の50種類の医薬分子のメカニズムを網羅!

・大村智博士、本庶佑博士がノーベル賞を受けた「イベルメクチン」「オプジーボ」とはどんな薬なのか?
・薬が効かない「耐性菌」はどのように生まれるのか?
・創薬はある種のギャンブル!? 新薬はなぜ高額になるのか?
・人類はインフルエンザ・ウイルスとの闘いに勝利できるのか?
・精神の病気は薬で治療できるのか?
・HIVプロテアーゼ阻害薬とはなにか?

2009年刊行の『分子レベルで見た薬の働き 第2版』の図をフルカラー化し、「免疫チェックポイント阻害薬」や「薬剤耐性」など、この10年の新しい話題を盛り込んだ最新版。

【目次】
第1章 薬はどのように効くか
 1-1 薬は生命活動に関与する分子に働く
 1-2 分子の世界での薬の働き
 1-3 タンパク質の立体構造と働きとの関係
 1-4 核酸の構造と働きとの関係
 1-5 薬と生体高分子の間に働く力
第2章 魔法の弾丸を求めて
 2-1 抗菌物質の歴史
 2-2 動物とバクテリアの細胞の違い
 2-3 どのような仕組みで抗菌物質はバクテリアを殺すのか
 2-4 サルファ薬の効き方
 2-5 ペニシリン
 2-6 バクテリアのタンパク質合成を阻害する抗菌薬
 2-7 バクテリアとの果てしなき闘い
 2-8 バクテリア以外の寄生生物に対する薬
第3章 がんとの闘い
 3-1 分子レベルで見たがん
 3-2 DNAに直接作用する抗がん薬
 3-3 がん細胞に必須のタンパク質に作用する抗がん薬
 3-4 抗体でがんを治す
 3-5 免疫チェックポイント阻害薬
 3-6 がんとの闘いはまだ終わっていない
第4章 見えない敵
 4-1 見えない敵とは
 4-2 インフルエンザ
 4-3 エイズと闘う薬たち
 4-4 エボラ出血熱
第5章 生活習慣病の治療
 5-1 血圧を下げる
 5-2 血の塊を溶かす薬
 5-3 糖尿病を治す
 5-4 レステロールを下げる
 5-5 骨粗鬆症を治す
第6章 免疫反応と炎症反応
 6-1 免疫反応をコントロールする
 6-2 自己免疫力をパワーアップする薬
 6-3 炎症を止める
 6-4 胃潰瘍の薬
第7章 脳や精神の病気の治療
 7-1 アルツハイマー型認知症
 7-2 パーキンソン病の治療薬
 7-3 うつ病に対する薬

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zoe

21
時代にあわせて第三版。P39。静電相互作用(4 kJ/mol)、水素結合(3 kJ/mol)、ファンデルワールス相互作用(1kJ/mol)、疎水結合(10 kJ/mol)、共有結合(350 kJ/mol)。これに尽きます。2020/03/20

俊介

16
最新の知見を取り入れて、カラーとなって第3版。薬の効く仕組みを知ったからといって、薬の効きが良くなるとかいうわけでは無いけど…。個人的には、「その薬本当に必要なのか?」という視点を持ちたくて、読んでみる。特に興味あるのは向精神薬系なのだが、本書では2ページくらい触れるだけだった。それにしても、抗うつ剤の「セロトニン再取り込み阻害」という仕組みは、やはり危うい気がした。論理的に言って、余計にセロトニンを作れない体にしてしまうのでは?という疑問。まぁこれだけの情報では判断は出来ないけど。更なる勉強が必要だな。2020/05/27

うぃっくす

9
化学式みたいなのがでてくるとお手上げなんですけど面白かった。治したい、改善したい症状があってそれの原因や作用はいろいろあってその中でベストな働きをする薬を開発するというね。細菌、ウイルス、自己免疫暴走、と外からも中からもQOLが蝕まれていくなかでそれに対抗する一手を考えていくのがなんかミステリみたいだなと思ったわ。賢い人たちの頭脳ゲームですね…。抗生物質はちゃんと飲み切ろう。あと癌ってほんとに手強いね。こういう本を読むたびに思うのは規則正しくストレスのない生活の大切さ…2023/04/15

HANA

9
薬がどのように人体へ働きかけるか。図解が多くて結構分かりやすかった。ちょうど今の時期新型が猛威をふるっているけれど何を恐れているかが明確になる。薬はかなり面白い。2020/03/16

Teo

5
非常に面白い。昔は山中の菌類とか採集してその中に何か抗生物質とか無いかとか探していたと思っていたが、今はタンパク質の立体構造からどんな形をした高分子ならぴったり嵌って目的の酵素などの動きを阻害するかと言う解析をやって創薬しているとの事。これは凄いものだ。ネットを検索すると、研究機関がSARS-CoV-2が人間の細胞に取り付いてRdRpだのスパイクタンパク質だのの働きを阻害する為に既にSARS-CoV-2が作り出すタンパク質の立体構造がいくつか解析されたと言う。そこを突いた創薬が早くかなって欲しい。2020/05/11

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