中公文庫<br> 悪党の裔(上)

紙書籍版価格 ¥691

中公文庫
悪党の裔(上)

  • ISBN:9784122024861

内容説明

目指すは京。悪党の誇りを胸に、倒幕を掲げた播磨の義軍は攻め上る! 寡兵を率いて敗北を知らず、建武擾乱の行方を決した赤松円心則村の鮮烈な生涯。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とん大西

117
赤松円心…我ながら渋いチョイスだなぁ、と。足利尊氏、楠木正成、新田義貞といった倒幕のきらびやかな面々とはひと味違う播磨の一土豪。長い雌伏の時を経てついに決起。迎え撃ち、撹乱する。火のように攻め、恬淡と敗走する。静かに抱き続けた野心を大胆に解放する円心の円熟さよ。冷静沈着にして深慮遠望。孤高の悪党として己をみつめ機敏に果断。あぁ、やっぱりこういう骨太な男が自分の理想像なんだなぁとあらためて思います。敵は崩壊寸前ながらいまだ強固な鎌倉幕府の大軍。悪党として如何に立ち向かうか、円心。いよいよ歴史の分岐点です。2022/01/14

はらぺこ

14
『楠木正成』を読んで好きになった悪党・赤松円心の話。『楠木正成』と同じ作者で同じ出版社やのに所々の設定など違うので違和感がある。少なくとも「則祐」の読みぐらいは統一して欲しかった。とりあえず下巻を読んでみる。2010/04/12

うまとら(仕事が多忙のため休止中)

11
南北朝時代の播磨の悪党、赤松円心を描いた作品。影の主役は大塔宮と足利尊氏。読みやすく一気に読めます。赤松家が悪党出身とは知りませんでした。嘉吉の乱で赤松満祐が足利義教を殺害することぐらいしか知らなかったので、名門かと思っていました。赤松円心の人物像が時代を動かしたまでいかないため、主役の存在感が低い。作者の「武王の門」や「導誉なり」など一連の南北朝時代作を読んでいないと、理解が難しいかもしれません。導誉なりを読んだ後に読むと良いと思います。2010/05/17

buchipanda3

10
鎌倉末期の悪党・赤松円心を描いた小説。悪党と言っても悪人の意ではなく専制政治へ反抗する者。円心は倒幕の足掛かりとなる六波羅攻めを行った武将。播磨の小勢力に過ぎない彼が機知に富んだ戦術で倒幕に向けて攻め続ける様は痛快そのものだった。円心は楠木正成のように義に篤いわけではなく、足利高氏のように天下への野心があるわけでもなく、悪党としておのが為に、おのが夢のためにという信念を貫く。独りよがりという訳ではない。むしろ謙虚さ、理想を追わず現実的な考え方の持ち主に見えた。上巻は円心が怒涛の勢いで六波羅へ進むところまで2016/06/05

daimonn

7
「武王の門」、「破軍の星」と読んできて徐々に遡って行きいよいよ時代は倒幕へ。播磨の悪党、赤松円心。常に戦いは己の為にするものであり、したがって負ける戦は出来ない。機が熟すまでひたすらじっと待ち、いざこの時と見定めれば誰に拠ることなく己で立ち上がる。あとはもう振り返ることなく自由に悪党らしく暴れまわる。その戦いぶりに千早城の楠木正成は救われ、大塔宮は我もと円心の元へ奔る。上巻では徐々に倒幕への炎が上がり始めたといったかんじ。まだまだ幕府強し。下巻ではいよいよ足利尊氏登場で面白くなりそう・・・2012/10/16

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