内容説明
立てこもり事件に巻き込まれた京介は、ただひとり、同じく事件に巻き込まれた美夜の秘密を知ってしまう。一見、地味な黒縁眼鏡の彼女が、超人的な射撃能力をもつガンスミスだということを。銃から始まる同棲生活は、美味しいご飯とともに。絵本店「ひまわり堂」には、今日も難題を抱えた依頼人がやってくる-
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
38
一緒に立てこもり事件に巻き込まれて偶然京介が知ってしまった美夜の秘密。一見地味な黒縁眼鏡なのに超人的な射撃能力を持つガンスミスな彼女との同居物語。偽装する絵本店「ひまわり堂」にやってくる訳ありの客たち。結婚式を偽装した救出劇、山の民と火縄銃、VRで再現される悲劇、遺品からなくなった銃。ガンマニアな解説や依頼の中で美夜の複雑な過去も明らかになっていきましたけど、表情乏しい塩対応から始まった二人の関係が、ともにありたい京介の餌付けや秘密特訓といった努力で変化の兆しを見せ始めて、面白くなるのはこれからですかね。2019/12/16
kou
13
銃の説明や描写とかは、あっさりしてたけど、読んでて、とにかくお腹が減った(笑)。2人の関係が気になるので、続きも読んでみたい。2020/01/08
のれん
12
古本屋に扮した始末屋の姐さんと少年の物語。 冒頭の少年の凄い推理力と姐さんの肝っ玉からミステリーサスペンスものになるのかなと思ったが、そこまでミステリーもサスペンスもなく、なんというかシティハンターみたいな感じで明るく進んでいく。 銃の描写はメインでもあるため詳しく、興味がある程度の私は知らない銃知識が目白押しだった。ただ小説的というより参考書のような解説で描かれるため、なんというかドラマティクを感じられなかった(ここら辺はガンマニアのこだわりなのかも)。 個人的には小説としては微妙。2019/12/01
alleine05
8
微妙。主人公コンビの片割れの少年が、最初は殺してほしいというぐらい生きることに絶望していたわりには、その後はごく普通の少年と変わらない様子で違和感が。また作中に様々な銃が出てくるけど、くわしくない身にはどういうものなのかよくわからん。銃のイラストなり図解なりがほしかった。話の方も読んでいてそつなくまとまっているけど淡々と進んだ印象で、いまいち銃ってすげええって印象にならなかったな。むしろお料理描写の方が真に迫っているような迫力があった気が。2019/11/19
ひーたろー
8
スミスの意味は古英語で職人。整備から実射まで、銃を扱う一見地味だけど綺麗なおねーさんと、ご飯を作るのが得意な僕の話。柊サナカさん好きなので楽しみにしてた本。二人の距離感が好きだなぁと。続きも楽しみ。2019/10/31