アイターン（２）

著者名：福澤徹三（文春文庫刊）【原作】/大槻閑人【著】

講談社（2019/08発売）

• ISBN：9784065168011

内容説明

原作小説・ドラマも大ヒットの“サラリーマンピカレスク”コミック！　左遷先の地でヤクザの舎弟になってしまった中堅広告会社の冴えないアラフォー社員・狛江に、表からも裏からも不条理が牙を剥く！　走り出したら止まれない、サラリーマンとヤクザの二重生活！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[笠]

4 新刊読了。原作未読なのでどこまで原作準拠かわからないが、何となく忠実になぞっている気がする。なぜなら、一巻より面白くなっているから。絶望的な状況でその場しのぎの悪手を繰り返して泥沼にはまっていく主人公だが、一方で組の事情がわかってきて、岩切らもヤクザという巨大組織の中では決して強者ではないという重層的な構造が提示される。今はただ巻き込まれるだけの主人公だが、人相が悪くなってきたと自覚する描写などからは、『ブレイキング・バッド』のように主人公がヤクザとして目覚めていく展開を予感させ、期待が高まる。

2019/09/07