扶桑社BOOKS<br> 世界史のなかの蒙古襲来 モンゴルから見た高麗と日本

紙書籍版価格 ¥1,540

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世界史のなかの蒙古襲来 モンゴルから見た高麗と日本

  • ISBN:9784594082413

内容説明

<蒙古襲来>──海を渡ってやって来たのは本当にモンゴル人だったのか!?一度目の文永の役(1274年)、ニ度目の弘安の役(1281年)で、日本に「蒙古」から大船団で襲来したとされる人々……彼らを“草原で遊牧をする民族”という、現代のわれわれがイメージする「モンゴル人」と同一と考えるのは間違いである。史書『元史』『高麗史』には、当時の船員たちの名が記されている。そのほとんどは高麗人である。つまり元王朝=モンゴル人ではないのである。「元寇を『蒙古襲来』なのだから“モンゴル人が来た”と思い込んでいるのと、今の中国、ロシア、朝鮮の実像を正確に把握できないのとは根が同じような気がしています」(著者)では、元朝はなぜ高麗人をよこしたのか。「元寇」をフビライ、ひいては世界史的な目線で、元と高麗を舞台として読み解くと、強国モンゴルに取り入り、「元」の日本遠征に自ら名乗りをあげた当時の高麗と現代の朝鮮半島の姿は、いろいろな面でオーバーラップしてくる。一方、日本は二度の「元寇」から何を学んだのか。対外的に反省しすぎると世界では“弱い”とみなされることを忘れていないだろうか。本書では、蒙古、高麗、日本、それぞれにとっての「蒙古襲来」の意義と日本人の誤解を、当時の大陸をとりまく真実の歴史から検証する。中央アジアの遊牧民を中心に、中国からロシアまで幅広く歴史研究をしてきた著者の真骨頂!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

南北

38
通常は日本からの視点で語られることの多い「蒙古襲来」を大陸側の元や高麗から語ったものです。蒙古襲来に参加したモンゴル人は少なく、ほとんどが高麗人や契丹人、女真人、さらには中央アジア出身の混成軍だったことがわかります。騎馬戦が得意なモンゴル人が船に乗ってきたのかについては昔から疑問だったのですが、改めて再確認できました。著者は20年以上、日本征服を諦めなかった理由を日本担当の役所が続行しようとしたからだとしていますが、遊牧帝国は一般的に征服を継続しないと求心力を失う点も指摘すべきだったと思います。2019/10/18

HMax

23
モンゴル帝国について勉強のできる良書、付箋だらけになりました。モンゴル帝国、蒙古、元は同じだと思っていたが大間違い。モンゴル帝国が4つに分かれ、シナ(China)の地を治めたのが元。そこが日本を攻めたのだから元寇が正しい。モンゴル帝国による支配形態は征服した様々な民族を使った代官による請負制、だから高麗も属国となり税金を納めることで存続し得た。 モンゴル帝国となる前の遊牧民が与えた影響が貴重な小ネタ:まず有名な匈奴(フン)→ゲルマン民族の大移動、鮮卑(シビル)→シベリア、突厥(チュルク)→トルコ。2019/10/27

shinshin2638

19
「蒙古襲来」という言葉は鎌倉時代からあるが、著者は「元寇」が良いと主張。なぜなら「蒙古」とはいえ実態は高麗人、契丹人、女真人、中央アジアの諸部族の混成軍であったから。モンゴル兵がどれほど混じっていたのか疑問とする。「蒙古襲来絵詞」を見ると肌が浅黒い「蒙古兵」が目立つ。フビライは元の太祖なので、元が攻めてきたというのが正確。フビライ時代はモンゴル帝国は分裂しており、元が攻めた来た=元寇が最も実情にふさわしいとのこと。高麗は元に蹂躙されて、かなりひどい目に遭っていることを知った。属国とはこんな感じなのだな、と2019/08/27

ようはん

15
元王朝及び高麗の視点からの元寇に至るまでの課程や井上靖「蒼き狼」等の関連作品の考察辺りが良かった。しかし事あるごとに嫌韓要素を入れており、どちらかといえば韓国や朝鮮関連に好意的ではない自分が読んでても次第に嫌韓を強調している点が増えていくのは気になり、本のテーマとずれて余計な感じあった。2020/04/01

shamrock

13
勉強になりました。この件についてはそれなりに知ってるつもりだったけど、どうもそうではなかったらしい。2019/07/31

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