文春e-book<br> 119

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文春e-book
119

  • 著者名:長岡弘樹【著】
  • 価格 ¥1,324(本体¥1,204)
  • 文藝春秋(2019/06発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163910345

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内容説明

「消防士はただのヒーローではない!」
短編ミステリーの名手・長岡弘樹が描く消防士の世界

『傍聞き』が第61回日本推理作家協会賞短編部門受賞、『教場』が「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門1位。
短編ミステリーの名手として熱い注目を集めている著者が選んだ新たな主人公は消防士。
和佐見市という架空の町の消防署を舞台に描く傑作ミステリー。

【収録作品】
「石を拾う女」 
雨の翌日、消防司令の今垣は川べりを歩く女性と出会う。

「白雲の敗北」
新米の土屋と大杉は“無敗コンビ”だった。

「反省室」
女性レスキュー隊員の志賀野が休暇中に火事を発見。

「灰色の手土産」
家族に手土産を買って帰る後輩の消防士の行動に、今垣は違和感を抱く。

「山羊の童話」
火災から逃げ延びた元消防士は、先輩から現場に呼び出された。

「命の数字」
消防士の父親がトイレに閉じ込められた。彼が助けを呼ぶためにとった行動は?

「救済の枷」
レスキュー講師としてコロンビアを訪れた猪俣は、拉致監禁されてしまう。

「フェイス・コントロール」
現場で消防士に必要なのは笑顔。ぼくはその教えを守れずに……。

「逆縁の午後」
西部分署副所長の吉国は、殉職した息子のお別れの会で思い出を語るのだが……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

350
単なるヒーローではない生身の消防士の姿を描いた、9つの連作短編集。ハイという返事の代わりに「よしっ」と言ったり、火災現場への出動は「出場」…など消防士言葉も面白かったが、パワハラや”惨事ストレス”からの自殺者が多かったり、闇の部分も取材が細かく”消防士アルアル”が随所にちりばめられていた。ぐさりと、突き刺さる言葉にもハッとさせられた。「怖がるなとは言わない。だが、恐怖を他人に感染させるな」(消防学校・教官の言葉)。中には、こんなのあり?と思わせる突飛な展開もあったが、シリーズ化されたら次作に期待。2019/10/05

starbro

346
長岡 弘樹は、新作中心に読んでいる作家です。消防士のアクションものと思いきや、消防・救命・救助の連作短編集、『教場』同様少し後味の悪い作品です。オススメは『石を拾う女』&『フェイス・コントロール』です。消防士は、出動するのではなく、出場することが解りました。2019/08/24

しんたろー

243
流石!短編の名手らしいキレのある9編の短編集…消防、救急、救助の3業種に分かれて活躍する消防官たちの上下関係や友情を描きつつ、彼らでも持っている闇さえも浮き彫りにして短い一編の中に凝縮している。名作『傍聞き』の中の『899』も消防官を主役にした切ない秀作だったが、それに勝るとも劣らない9編で、ミステリと人情の塩梅が絶妙だと感じた。根底に愛情を秘めながら、人の美醜両面をクールでビターに表現しているのが好みだし、魅力的な登場人物たちがリンクしたり成長したりするのも嬉しい。『教場』のようにシリーズ化して欲しい♬2019/09/24

ウッディ

238
消防士を主人公にした連作短編集。短い話の中に、トリビア的なものや謎解きがあって、サクサク読めるが、同じ消防署の仲間が死にすぎることや火事の現場に知り合いが多すぎることなど、リアリティがちょっとという感じでした。トイレに閉じ込められた老人が、電話の番号に相当する周波数をファルセット(裏声)で出して、119に連絡を取るという手段は、名探偵コナンでもあって、その後、探偵ナイトスクープでも検証していたが、簡単にできる技ではないはず。良い話もあったが、ご都合主義的な展開が気になり、没頭できなかったのが残念。 2020/07/04

いつでも母さん

223
消防官たちを紡いだ連作短編集。長岡さんの短編ミステリーは流石に読ませる。中にはちょっと複雑な気持ちになるのもあったけれど・・消防士はただのヒーローではないし、消防士だって人間なのだ。私情が混じることもあるだろうが、命の現場では割り切って職務に真摯に立ち向かってると信じたい。いや、信じてる。私は密かに土屋君を応援したい。それにしても火事は怖いなぁ。2019/06/27

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